岡山の森の芸術祭~津山と奈義を回る1泊2日②~1日目 津山~ 

森の芸術祭 津山城

2024年の森の芸術祭に行ってきた旅行記です。

津山は武家屋敷や江戸時代の町屋、明治・大正時代の洋館などがたくさん。

今でも普通に住んでおられたり、歴史ある建物が街中にとけこむようにして点在しているのが感動もの。

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そんな古きよき日本の姿を残す町だし、芸術祭だし、津山は人が多いかなあと思っていましたが、予想に反して観光客も地元の人も少なめ。

ここはまだインバウンドの影響はなさそうで、平日ですが2日間とも海外の観光客を見かけたのはほんの2~3人程度。

私は2024年10月下旬の平日に行きましたが飲食店に並ぶこともなく、アートの展示会場も人が少なく、ゆっくり鑑賞することができました。

(この記事の内容は2024年10月下旬ごろの情報です。時期によっては記事内の情報が変わることがあるので、詳しくは公式ホームページなどでご確認ください)

森の芸術祭を見に行く準備編はこちらです。

2日目の奈義現代美術館や津山の城東むかし町屋などをまわったようすはこちら。

森の芸術祭の公式ホームページはこちら。

高速バスで大阪から津山駅に到着

8:00に大阪を出た高速バスは、渋滞で予定より少し遅れて11:30頃津山駅に到着。

高速バスのバス停は津山駅の目の前なので、とっても便利。

津山といえばB’zの稲葉さん

津山駅ではB’zの大きな看板がお出迎え。

ボーカルの稲葉さんは津山出身とのことで、駅のすぐ近くにある観光案内所には「稲葉浩志の想い出ロード」という稲葉さんゆかりの場所の地図も置いてました。

改札を出て改札を背にして右側にトイレ、観光案内所、お土産屋さん、柿の葉寿司が食べられるお店があります。

お土産屋さんには休憩所も。

観光案内所で津山市の観光マップをゲット。

津山はカッパ押し

津山のカッパはかわいい

津山はカッパ伝説の地ということで、メインの通りにいろんなポーズの老若男女のカッパがいます。

このカッパはもしかして、川底から子供を引きずり込んでるポーズと見えなくもない。。。。

ふと思ったのですが、川遊びに行く子供たちに

「危ないからあんまり深いところに行かないで」

と注意するより

「川にはカッパがおってな、引きずり込まれるから気を付けろ」

と言ったほうが、効きそうな気がします。

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1日目の昼食は「桃花」さんのそずり鍋

「桃花」さんの津山名物そずり鍋

津山に到着した後は、まず腹ごしらえの昼食。

メイン通りをカッパを見ながらお城の方向へ歩き、津山の名物そずり鍋を食べるべく「桃花」さんを目指します。

津山駅からも徒歩12分くらい。

そずり鍋はだいたい2人前からというお店が多い中、「桃花」さんではランチで1人前からそずり鍋がいただけます。

(言い忘れましたが、今回は1人旅です)

このそずり鍋(¥1650)が絶品!美味!

バス旅で疲れたからだに染みわたる味!

そずりというのは骨のまわりをこそげ落とした牛肉らしいのですが、ホルモンと赤身が混ざったような食感。

噛めば噛むほどに濃厚なお肉のお味が口いっぱいに広がって、いつまでも噛み続けていたくなるほど。

そずり肉と一緒にごぼうのささがきや、もやし、にら、豆腐なども入っていますが、これがまた合う!

さっぱり系だけど濃厚に肉のうまみを感じるおつゆも、鍋ごと持ち上げて飲み干したいくらいのおいしさ。

そずり鍋でも白米が進みますが、おつゆにごはんを入れておじや風にして食べたりして、結局おつゆもほとんど飲みました!

ここに行って大正解!大満足!

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ランチの後はホテル、ザ・シロヤマテラス津山別邸に荷物を預けに

今回泊まったホテルはザ・シロヤマテラス津山別邸。

ランチした「桃花」さんからも歩いてすぐです。

ザ・シロヤマテラス津山別邸にした決め手は大浴場が温泉、朝のバイキングがおいしそうだったこと、部屋がきれいそうなこと。

人気のホテルのようであまり空きがなかったのですが、たまたま行きたい日が空いてました。

しかも楽天トラベルで15000円くらいで泊まれました。

お部屋もお風呂もばっちり。

特にお風呂は、内湯と外湯、サウナもあって、毎日男湯と女湯が入れ替わるのですが入り口に近いほうのお風呂だと津山城が見えました。

お風呂を出た後は、私が行ったときは黒豆茶とマスカット酢のドリンクのサービスも。

朝食のバイキングでは、おにぎりをその場で握ってくれたり、卵掛けごはんやデザートまで。

もちろんおいしかったです。

1階のみまさかマルシェにはホテルメイドのおいしそうなスイーツや津山の伝統工芸品、名産、銘菓などを販売されています。

ちょっとしたお土産も売っていて、便利です。

津山の名物はもとより、ちょっとかわいい小瓶に入った調味料など、女友達へのお土産にもよさそうな少しおしゃれな津山ならではのお手頃な品々が並んでいてながめてみて回るのも楽しかったです。

スイーツ好きは素通りできないような、本格的なケーキや焼き菓子なども。

私は和菓子が好きなので「桐襲(きりかさね)」という津山の銘菓を購入。

10個入りで¥972

ちょっとしたお土産にも便利なサイズ。

1日目の夜に甘いものが食べたくなって買いましたが、ちょっとつまめるサイズ。

ひよこ饅頭系のもう少ししっとり?させて、皮はもう少し焼いた感じ?で中のあんはゆず風味、とうまく説明できませんが、とにかく旅の疲れが癒されるおいしさでした。

ザ・シロヤマテラス津山別邸は津山駅からも徒歩10分ほど。

メインの通り沿いにあるので、迷わずたどり着けました。

チェックインは15時からなので、先にキャリーだけ預かってもらいました。

津山観光は津山城からスタート

津山城は森蘭丸の弟さんのお城

身軽になったところでまず津山城へ。

ザ・シロヤマテラス津山別邸から徒歩で10分もかからないくらい。

津山駅からでも20分弱くらいでしょうか。

津山駅からまっすぐメイン通りを歩いて、ザ・シロヤマテラス津山別邸の手前で右に曲がって少し行くと左に観光センターがあります。

その脇の石段を上がっていくと津山城の入り口なので、迷わずたどり着けました。

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津山城にも森の芸術祭の作品が飾られています。

津山城は登りやすいように木で段差を小さくしてくれている場所もありますが、とにかく石段が多いのでスニーカーなどがおすすめ。

津山城は織田信長に仕えた森蘭丸の弟さんのお城なんだとか。

津山城は森蘭丸の弟さんが城主

森蘭丸さんは美男だったそうですが、彼も長生きしてればこんな感じだったのか。。。。

津山城には石垣の中にハート型の石があって、それを触るとそのカップルは幸せになるらしいです。

一人旅ですが、そう言われるとハート型の石が気になる(笑)

そしてちょくちょく

「これか?」

と怪しい石があったりして。

でも心配ご無用。

一生懸命に探さなくても、誰にでもわかるようにしてありました。

そして

「これ?」

とちょっと微妙なハート型。

でも江戸時代の石だし、ハート型に成形して積み上げたわけじゃない(笑)

ここに展示されているアートは写真で見るより、断然実物のほうが良かったです。

スケールが大きいし、うねりがあるし、中に入って見上げるとまた違うし。

打楽器みたな音が鳴る仕様にしてある場所もあって、置いてあるバチで鳴らして楽しむこともできました。

実は1日目は雨だったのですが、雨の中で見るのもちょっといい雰囲気でした。

津山城はさくっと見るなら30分、ゆっくりじっくり見るなら1時間くらいかなあ。

それにしても津山城の石垣の角がきゅっと鋭角にとがっているのには感動しました。

城西浪漫館(じょうさいろまんかん)(中島病院旧本館)

森の芸術祭 城西浪漫館

津山城から城西浪漫館へはバスもありますが、なにしろバスの本数が少ないので乗れそうなバスなし。

津山城を出た後案内所の人にも確認しましたが、やはりその時間のバスがなかったので徒歩で。

津山城から城西浪漫館までは徒歩で20分ほど。

ですがしばらく行くと武家屋敷と思われるおうちが並んでいる場所があって、立派なお屋敷や門構えを眺めながら歩いているとすぐに城西浪漫館に着きました。

大正6年に病院として建てられた木造建築の城西浪漫館は「あぐり」というNHKの朝の連続テレビでも撮影に使われたそうです。

こじんまりとしていますが、古い使い込まれた木の階段や廊下が、まさに私の好きな感じ!

実は公式ホームページの写真で見たとき、城西浪漫館のアートについてはあまり期待していなかったのですが、やっぱり実際に目にすると違います。

いいです!

ここのアートは見ても楽しいのですが、私がもう1つ、ちょっと感動したのが「匂い」

古い建物特有の木の匂いと、作品に使用されたわらやこけ、それらがまじりあった「匂い」がしっかり感じられて、このなつかしさ、あたたかさを感じさせる「匂い」もアートの一部なんだと思いました。

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城西浪漫館の1階には喫茶室の他、お菓子や特産品を売る小さな売り場もありました。

城西浪漫館で江戸時代のコーヒー

津山 城西浪漫館で江戸時代のコーヒー

城西浪漫館で作品を見ていたのは、15時頃でちょうど休憩&おやつの時間。

城西浪漫館の1階にある喫茶室でコーヒーをいただきました。

津山では江戸時代からコーヒーが飲まれていて、「珈琲」という漢字をあてたのも津山の人なんだそうです。

城西浪漫館の喫茶室では、江戸時代に飲まれていたものを再現したコーヒーを飲むことができます。

江戸時代のコーヒー

2〜4人用の一杯1000円(コーヒーカン付)もあります。

「コーヒーの缶付き?」

と思いましたが、缶にはあらず。

津山藩医・宇田川榕菴の自筆資料から、彼がコーヒーを煮出すのに使用した器を再現した「コーヒーカン」なるものが付くとのこと。

想像していた缶と違って観光に持ち運ぶにはかさばりそうなので、私は¥620のお菓子付きのほうの榕菴コーヒーをいただきました。

「江戸時代のコーヒーっておいしくなさそう」

と思いながら興味本位で飲んでみましたが、これが予想を裏切るおいしさ。

私は酸味や苦みのあるコーヒーは苦手で、どちらかというとスターバックスのようなくせのないコーヒーが好みなんですが、酸味や苦みもほとんどなくおいしく感じました。

コーヒーカンについてはこちらで紹介されています。

まちの駅城西浪漫館「コーヒーカン2号器」
津山藩医・宇田川榕菴が自筆資料に描いた煮出し器「コーヒーカン」で入れる「榕菴珈琲」が人気のまちの駅城西浪漫館(田町)は22日、新たに再現し

作州民芸館(さくしゅうみんげいかん)へ

城西浪漫館から350メートル、徒歩5分ほどという歩いてすぐの場所にある作州民芸館。

いろんな国のアーティストのさまざまな作品を鑑賞できました。

特にコンピューターを使って砂に模様を描く作品が面白かったです。

作州民芸館の1階にもお菓子や特産品を売る売り場があり、簡単な飲食ができるスペースもあって「干し肉茶漬け」という魅力的なメニューもありました。

でもおやつを食べたところなので、ぐっと我慢して次の会場へ。。。。

作州民芸館を見終えたところで城西浪漫館にもどり、タイミングよく津山市内アート循環バスの城西浪漫館発15:45のバスに乗れました。

衆楽園へ

森の芸術祭 衆楽園

実は最初は衆楽園は

「行かなくてもいいかなあ」

と思ってました。

作品も写真で見る感じではそんなに魅力を感じなかったし、無料で開放されている公園くらいにしか思ってなかたので。

でも正直、ここが一番のんびりじっくり鑑賞してしまいました!

写真で見たときは

「お座敷に暖簾をたくさんつっているだけ?」

とつまらなく思ったのですが、あれは実際にあの場所で、あの風景と一緒に風と広さを感じながら全体を見ると写真とは全く違って感じられて、ある意味視覚で楽しむアートではなく、こちらも体感するアートなのだと思いました。

衆楽園も

「なぜこれを無料で開放できた!」

と感動するくらい、変化にとんだ庭園でみどころもたくさん。

いつまでも眺めていたい風景で、帰る時間が来ても立ち去りがたく。

ここ衆楽園は入り口を入って池の左側へ進むと最初に見えてくる建物(ここの2階からの風景も素敵。畳敷きなのでしばしここでのんびり過ごしました)にもアートがありますが、その建物の向かい側くらいの池のむこうのお茶屋さん2軒にも作品があるのでお見逃しなく。

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夕食は「焼肉千恵」さんで

そして衆楽園でのんびりと過ごした後、津山駅の方角に戻り「千恵」さんへ。

津山はそずり肉、干し肉などをはじめ、お肉がおいしいらしいので1日目の夕食は焼肉を。

「千恵」さんは17:00から開いているので、ここで早めにさくっと夕食をとってゆっくりお風呂に入ろうという作戦。

人気のお店ですが17:20頃お店に入ると、予約なしでも入れました。

明朝のザ・シロヤマテラス津山別邸の朝食はバイキングなので、今夜の夕食は軽めに。。。。と思いつつメニューを見ているうちに、タン塩、カルビ、干し肉(この干し肉もおいしかった!ビーフジャーキーとは違う柔らかい、厚みのある、おいしさがぎゅっと凝縮された感じ)キムチ、ノンアルなどいただきました。

お値段は以下のとおり。

タン ¥1200

上カルビ ¥1700

ほし肉 ¥950

タマネギ ¥230

キムチ ¥500

ノンアルコールビール ¥450

合計 ¥5030(内消費税等 ¥457)

ここの焼肉は自分で焼くのではなく、お店の人が鉄板で焼いて持ってきてくれます。

(カウンターの場合は鉄板の上のお肉をつつくスタイル)

注文のとき

「玉ねぎも一緒に炒めますか?」

と聞かれますが、絶対玉ねぎも一緒に炒めてもらったほうがいいです。

お肉と一緒に炒めた玉ねぎもいい仕事してくれます。

そしておいしかったです!

関連ランキング:焼肉 | 津山駅

さくっと夕食を食べた後は、18:30ごろにザ・シロヤマテラス津山別邸にチェックイン。

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アート、建物、そして衆楽園では自然も堪能。

津山、いいところです!

津山の旅の準備編はこちら。

2日目の奈義と津山の城東むかし町屋などをまわったようすはこちら。