韓国ドラマファンの間でも人気が高く、ネットフリックスでも最近は常時ベストテンにランクインしているドラマ「サイコだけど大丈夫」
題名から想像するような、血も涙もないサイコ(パス)が残酷な殺人事件を起こすというサスペンスものじゃなくて、これが予想外に心あたたまるヒューマンストーリーでした。
おまけに、ファッションや室内のインテリアがおしゃれ。
世間では「愛の不時着」が人気ですが、私としては「愛の不時着」超えかもしれない。
ネットフリックスのランキングでも、ときどき「サイコでも大丈夫」が「愛の不時着」を抜いて上位になったりしています。
「サイコだけど大丈夫」の主演はキム・スヒョンさん。
キム・スヒョンさんといえば、「太陽を抱く月」のセジャ様(王様の後継者)が真っ先に思い浮かびます。
「太陽を抱く月」もおもしろいドラマでした。
このときのキム・スヒョンさんもかっこよかったのですが、マッチョ好きな私としては
「ちょっと線が細いな」
とも思っていました。
が!!!
「サイコだけど大丈夫」のキム・スヒョンさんは、かなりたくましくなっておられます!
私、年甲斐もなくときめきました。
見た目はおばちゃん、心は(ときどき)乙女(笑)
この「サイコだけど大丈夫」はキム・スヒョンさんの兵役除隊後の復帰作ともなっています。
韓国は徴兵制を導入していて、よほどの理由がないかぎり1年半~2年ほど兵役につかなければいけません。
これはどんなに人気のある芸能人でも課せられる義務で、人気の絶頂に兵役につく人もめずらしくありません。
そして、兵役前からかっこよかった人たちが兵役で鍛え上げられるのですから、さらに魅力が増すのは当然と言えば当然のこと。
みな、兵役を終えるとたくましく、りりしくなって戻ってくるので、ファンはそれを楽しみに待っていたりします。
キム・スヒョンさんも2017年~2019年まで兵役についておられました。
「サイコだけど大丈夫」では、以前にもましてりりしく、たくましくなったキム・スヒョンさんのお姿を見ることができます。
この「サイコだけど大丈夫」の魅力やおすすめポイントを、なるべくネタバレしないように気を付けながらご紹介します。
「サイコだけど大丈夫」はスタイリッシュで心あたたまるヒューマンドラマ!
「サイコだけど大丈夫」のあらすじ
唯一の肉親である自閉症の兄ムン・サンテと暮らしながら、精神病院の保護士として働くムン・ガンテ。
わがままいっぱいで人格にも問題があると思われる、人気童話作家コ・ムンヨン。
それぞれに愛されなかった記憶、傷を抱えていている2人が、出会います。
そこにコ・ムンヨンの熱心なファンだったムン・サンテも交えて、彼らの関係者、ムン・ガンテの勤務先の患者たちなど、いろんな人々のいろんなストーリーが交差していきます。
キャスト
ムン・ガンテ(キム・スヒョン)
夢も希望もなく、ただ自閉症の兄の世話と保護士の仕事に明け暮れる毎日を送っている。蝶の季節になると引っ越ししなければいけない事情があるため、同じ病院に1年以上勤めたことがない。ときどきパニックを起こす兄をなだめるために作り笑いが常となっており、唯一の友人ジェスに「ジョーカーのような笑顔はやめろ」と心配されたりもする。
コ・ムニョン(ソ・イェジ)
人気童話作家だが、作品は暗いシニカルなストーリーのものが多い。愛情を知らずに育ち、人を傷つけるようなことも平気で言う。偶然知り合ったムン・ガンテが気になっていて、やたらと付きまとうようになる。父親は精神病院に入っているが、関係を断っている。母親は亡くなっているが、母親との親子関係には何か問題があったようす。
ムン・サンテ(オ・ジョンセ)
ムン・ガンテの兄で自閉症スペクトラム。コ・ムニョンの熱烈なファン。絵が得意。ドゥリーのアニメが大好きで、セリフを暗記するほど繰り返し見ている。後頭部を触られたり、何かあるとパニックの発作を起こすこともある。
ナム・ジュリ(パク・ギョンヨン)
ムン・ガンテの勤務先の病院の同僚で看護師。以前、別の病院で同僚だったときから、ムン・ガンテのことが気になっている。コ・ムニョンとも知り合いらしく、2人の間には何か因縁めいたものがあるようす。
チョ・ジェス(カン・ギドゥン)
昔、一緒にチキンを配達していて知り合ったムン・ガンテとは10年来の友人で、唯一の友人。ムン・サンテとも家族同様の付き合いで、ときどきムン・ガンテに頼まれてムン・サンテの面倒を見たりもする。
「サイコだけど大丈夫」の見どころ、おすすめポイント
なるべくネタバレしないように気をつけながら、ご紹介します。
とにかくおもしろい
韓国ドラマファンの間では
「1話は眠かった」
という意見もありますが、私は1話からおもしろかいと思いました。
個人的には後半から、ガラッと雰囲気が変わるので、もしおもしろくないと思っても後半まで見進めて欲しいと思います。
(最初はおもしろくなかったけど、だんだん後半がおもしろくなってくるのは、韓国ドラマあるあるです。
日本映画の「カメラを止めるな!」もそうでしたよね?)
コ・ムニョンのファッションと室内のインテリアがおしゃれ
コ・ムニョンのクラシカルなファッションは、その見事なプロポーションと相まって見とれるレベル。
コ・ムニョンが暮らすお城のようなお屋敷のインテリアもファッショナブルだし、ムン・ガンテとムン・サンテの男2人が暮らすむさくるしい部屋も計算された雑さといった感じ。
ナム・ジュリが住む部屋も、ほっこりかわいいです。
キム・スヒョンさんがだんだん、さらにかっこよくなるから目が離せない
はじめから
「たくましくなって戻ってきはったなあ」
と思ってましたが、ドラマが進むにしたがってキム・スヒョンさんのたくましさが増します!
男前が家族想いで、しかも兄を献身的にお世話する姿は、反則です。
ホレないはずがない。
しかも後半はのキム・スヒョンさんといったら。。。。。
さらにホレないはずがない!
見た後と前では何かが変わるかも?
「良心がない」「冷淡」「罪悪感を感じない」「平気でうそをつく」といった感じの人を、一般的に「サイコパス」と言うかと思います。
「サイコでも大丈夫」を見ていて、最初は平気で人を傷つけるコ・ムニョンのことを「サイコパス」と言っているのかな?と思っていましたが。。。。
物語が進むにつれて、わからなくなってきます。
例えば、躁うつ病の息子を世間から隠す議員の父なども出てきますが、普通に社会生活を送っているこの父親なんかも、サイコパスに思えてきます。
そして極端なことを言えば、「人の気持ちがわからない」ということもサイコパスになるのだったら、自閉症スペクトラムのムン・サンテから見れば私たちは彼の気持ちが必ずしもわかっていないという点でサイコパスになるのかなあと思ったり。
気になる点がたくさんあって先が気になる
ムン・ガンテとコム・ニョンはどうなるのか?
ナム・ジュリの想いはむくわれる?
ムン・サンテの悪夢って何?
コ・ムニョンの幼少期に何があった?
などなど、気になる点がいっぱいで、物語の先が気になるドラマです。
おまけに患者さんたちのストーリーも差し込まれるので、もりだくさん!
自分の親子関係も見直すかも?
これはちょっとだけネタバレになるかもしれませんが。。。。
ムン・ガンテの母親は子供のころに亡くなっているのですが、ムン・ガンテの記憶では母親はムン・サンテばかり可愛がっていた思い出しかありませんでした。
ムン・ガンテは、自分はあまり母親には愛されていなかったと思っていたのですが、実は。。。。というシーンがあって、ここで涙腺ゆるみました。
親子って、こんなふうに行き違いがあるのだろうなあと思ったり。
感動作なんだけど重さはなくカジュアルに気軽に見れる
感動作だと思います。
でも感動作のような重さは感じさせない。
軽く、カジュアルに、気軽に楽しめます。
単純に楽しめるんだけど、感動が残る感じかなあ。
とにもかくにも、このドラマはおすすめです。
最近、愛が足りてないと感じるあなたに(笑)
殺伐とした世間に疲れたときに。
あたたかいものにふれたいときに。
くたびれて、もう夢も希望もないわ!とぐれそうなときに。
心がこごえそうなときには、このドラマであたたまってください。
ぜひぜひ、おすすめのドラマです!