遅ればせながら、やっと「愛の不時着」を見ました。
この「愛の不時着」はネットフリックスのオリジナルドラマ。
見るためにはネットフリックスに加入しないといけないのですが、ここは評判のいい韓国ドラマの宝庫。
加入してしまうと、気になるドラマを一気見してしまって寝不足になるなあと思って、加入は先送りしていました。
このたび、やっと時間ができたので
「さあ見るぞ!」
とネットフリックスに加入。
そしてやっと「愛の不時着」を見ました。
今回は、なるべくネタバレしないように気を付けながら、「愛の不時着」の魅力などをご紹介したいと思います。
正直に言って、前半は展開がゆるかったり遅く感じるところもあって
「評判ほど、おもしろくないかも」
と思った部分もありましたが、後半からぐっと持っていかれました。
このドラマ、前半で退屈しても、絶対に最後まで見ることをおすすめします。
前半が多少つまらないと感じても、最後まで見る価値、大有りです。
最後まで見ると、このドラマへの評価が変わります。
最後まで見てしまうと、余韻冷めやらぬうちにまた最初から見てみたくなりました!
せつなさやサスペンス、いろんな要素がてんこ盛りの大人のラブコメ「愛の不時着」
「愛の不時着」のあらすじ
韓国財閥クイーンズグループの末娘で、自ら立ち上げた会社のビジネスも順調なユン・セリ。
そんな彼女がパラグライダーを操縦中に竜巻に巻き込まれ、北朝鮮に人知れず不時着してしまいます。
ひょんなことから出会った北朝鮮の堅物の将校リ・ジョンヒョクの家で、素性を隠して一緒に生活することに。
ユン・セリはリ・ジョンヒョクとその部下の協力のもと、なんとか韓国に戻ろうと画策するのですが。。。。
登場人物
リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)
人民軍第5中隊隊長だが、実は北朝鮮総政治局長の息子。
無愛想だが、あたたかい心の持ち主で部下にも慕われている。
スイスの音大に通いピアニストとして将来も有望視されていたが、軍人だった兄が死んだため、軍人になった。
密に、兄が死んだ経緯を調べている。
ユン・セリ(ソン・イェジン)
財閥クィーンズグループの末娘で、自ら立ち上げたファッションブランド「セリーズチョイス」のCEO。
ビジネスは順調に成長しているが、仕事人間で部下にも厳しい。
冷たい性格に見えるが、財閥一族での後継者争いで兄弟や家族との関係が複雑化して冷え切っており、そのせいかとも思われる。
ソ・ダン(ソ・ジヘ)
ジョンヒョクの婚約者。
婚約期間が長くなかなか結婚の話が進んでいないが、リ・ジョンヒョクとは必ず結婚するつもりでいる。
ロシアに音楽留学もしていたチェロ奏者。
高級デパートの社長をしている母のもとで裕福に育ち、プライドが高い。
ク・スンジュン(キム・ジョンヒョン)
セリの元婚約者。
セリの親は結婚させるつもりだったが、セリにその気がなく婚約解消となった。
事業家の顔を持つが、実は詐欺師。
巨額のお金をだまし取って手配されたため、北朝鮮に逃亡し、かくまわれている。
チョ・チョルガン(オ・マンソク)
人民武力部保衛局少佐。
ジョンヒョクのことを快く思っておらず、ジョンヒョクの兄リ・ムヒョクとも生前、何かあったようす。
腹黒い性格で、ク・スンジュンのような逃亡者を北朝鮮の招待所にかくまって私腹を肥やし、上役にも分け前を渡すことで便宜をはかってもらっている。
その他にも、ジョンヒョクの部下たちや、セリが暮らす北朝鮮の村のおばちゃん集団など、愛すべきキャラが多く登場します。
「愛の不時着」の魅力、おすすめポイント
北朝鮮の暮らしに興味深々
北朝鮮の暮らしといっても、悲惨な、胸が痛くなるようなシーンは描かれません。
「収容所」などは話には出てきますが、そういう見ていてつらくなるような場面はありません。
北朝鮮にも、普通の、人々の暮らしがあるんだなあという感じ。
停電はしょっちゅうとか、車が来ると珍しがって人だかりができるとか、そういうひと昔前風の暮らしなんですが、生活に重きを置いて描かれています。
同じ民族でも、北朝鮮と韓国では、言葉使いや考え方も違うというのも興味深かったです。
ロマンスとハラハラ、ドキドキ、いろんな要素で楽しめる
前半は、北朝鮮で素性を隠して生活するユン・セリの正体がバレないか、そしてユン・セリは無事に韓国に戻れるのか、というハラハラドキドキがコミカルに描かれます。
そこにユン・セリとジョンヒョクの関係が、少しずつ変化していくロマンスが加わります。
ユン・セリが同じ民族でもまったく韓国とは風習が違う北朝鮮で、とまどいながらも溶け込んでいくさまもいいです。
そしてジョンヒョクの兄の死の真相の謎解き、ジョンヒョクを陥れようとするチョ・チョルガンの策略にもハラハラさせられます。
いろんな要素が楽しめるドラマです。
シリアスなシーンとちょっとコミカルなシーンのバランスもよし!
北朝鮮と韓国という、分断された国同士の2人。
想いが深まれば深まるほど、せつなさも増してきます。
この「秘めた想い」とか、「せつなさ」とか、こういう感情はなかなかハリウッド映画では描けないんじゃないでしょうか。
アジア特有の心情のような気もします。
せつないシーンで涙腺をゆるませておいて、ちょっとくすっと笑わせるコミカルなシーンのセンスもいいです。
ラスト2話は涙腺崩壊する可能性が高いので、タオルのご用意を。
ヒョンビンは私のタイプじゃなかったのに。。。。
「愛の不時着」を見るまで、ヒョンビンは私のタイプじゃありませんでした。
本来、私はもっと、男くさい感じの人が好きです。
ヒョンビンは顔立ちが整い過ぎて、お行儀がよすぎる、優等生と言う感じでタイプではありませんでした。
でも「愛の不時着」でジョンヒョクを演じるヒョンビン、すぐにファンになりました。
堅物の軍人で、軍人としては優秀だし大人の男なんだけど、これまで恋愛はしてこなかったんだろうなあ、と思わせるジョンヒョクが、セリについては子供のようにすねたり、テレたり。
普段は頼れる男なのに、恋愛に関してだけはウブっていうのは、母性本能をくすぐりすぎ。
そこはズルい(笑)
何はなくてもラストの3話が最高!
あんまり前評判がよすぎて、期待しすぎたせいか、前半は
「そこまでおもしろいかなあ」
と思いながら見てました。
でも物語が後半に入ると、ぐっと持っていかれます。
特にラストの3話!
私は声を大にして言いたい。
どんなに前半がつまらなくても、このラスト3話のために多少の退屈さを乗り越える価値はあります!
そして残念ながら、ラスト3話だけ見ちゃだめなんです。
1話から全部、順番に見てからじゃないと、ラスト3話が盛り上がらない!
「愛の不時着」は、今年見た韓国ドラマの1位かもしれない。
まだネットフリックスに入ったばかりで、これから他の評判の韓国ドラマを見るので、また他のドラマを気に入るかもしれませんが。
ネットの評判を見ると、このドラマ、リピーターが多いです。
中には「7回見た」というつわものも。
最後まで、見るとそれも納得。
なぜだろう。
見た後の余韻が心地よいというか。
冷静に見れば、
「それはないやろ」
というような現実離れしたストーリー展開がところどころに多々ありますが、それでもすんなり受け入れられる展開です。
ラストまで見ると、また最初から見返したくなりました。
不思議です。
前半は退屈なところもあったのに。
結末を見てから見返すと、退屈じゃないのはなぜ?
韓国ドラマの魅力、おそるべし。