大人の寓話的ラブコメと思ったらサスペンスもあり「青い海の伝説」

「青い海の伝説」は、アンデルセン童話の人魚姫のお話さながらに、人間に恋した人魚が陸に上がってのラブストーリーです。

でもこの現代版の人魚姫は、私たちが知っているアンデルセンの人魚とはまったく違います。

ストーリーも違う。

大人の寓話と思っていたら、途中からちょとハラハラするサスペンスな要素も加わって、回を重ねるにしたがって、ドラマは盛り上がっていきます。

スポンサーリンク

個人的に、主演のイ・ミンホさんは、日本の俳優、生田斗真さんに似てるなあと思ってます。

日本のドラマ「花より男子」をリメイクした韓国ドラマ「花より男子〜Boys Over Flowers」での道明寺役(韓国ではク・ジュンピョ)のコミカルぶりもよかったです。

「シンイ -信義-」ではりりしかったし、「相続者たち」もよかった。

イ・ミンホさんは整った顔立ちに、品のいい色気も感じられて、今、大好きな俳優さんのうちの1人です。

 

ちなみに私はU-NEXTで見ました。

(本ページの情報は2019年6月時点のものです。

最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください)

「青い海の伝説」のキャスト

【ホ・ジュンジェ/キム・タムリョン(イ・ミンホ)】天才詐欺師。裕福な家の息子だが、10代のころに家出。チョ・ナムドゥに拾われ、ナムドゥ、弟分のテオと3人で組んで詐欺をはたらくように。前世ではキム・タムリョンという名の役人だった。

【シムチョン/セファ(チョン・ジヒョン)】人魚。スペインでホ・ジュンジェと出会い、彼を追ってソウルへやってきた。人魚ゆえに名前がなく、そのうえ人間の世界に疎く何かと失敗が多いため、ホ・ジュンジェにおバカちゃんの意味を持つ「シムチョン」と名付けられる。前世でも人魚で、キム・タムリョンにセファと呼ばれていた。

【チョ・ナムドゥ(イ・ヒジュン)】ホ・ジュンジェの兄貴分。もともとはせこい詐欺師だったが、天才的に詐欺師の才能を持ったホ・ジュンジェと組むようになって、大きな詐欺の仕事をするように。ホ・ジュンジェが借りている家に、一緒に住んでいる。

【テオ(シン・ウォンホ CROSS GENE)】ホ・ジュンジェとチョ・ナムドゥの弟分。ホ・ジュンジェが借りている家に、一緒に住んでいる。IT関係に強く、とても無口でシャイ。ひそかにシムチョンに想いを寄せている。

【マ・デヨン/ヤン氏(ソン・ドンイル)】連続殺人犯で逃亡中。前世ではヤン氏という名の商人で、キム・タムリョンやセファとは、並々ならぬ因縁がある。

【ホン・ドンピョ刑事(パク・ヘス)】連続殺人犯のマ・デヨンを追っている。詐欺師のホ・ジュンジェについても捜査している。

「青い海の伝説」のあらすじ

1598年、人魚セファは権力者で商人のヤン氏に捕らえられますが、役人のキム・タムリョンに助けられます。

そして現代。

世界をまたにかける天才詐欺師のホ・ジュンジェは、スペインにいました。

好奇心から陸に上がってきた人魚シムチョンは、たまたまホ・ジュンジェのホテルの部屋に。

いったんは不審者として警察に突き出したものの、言葉を話せず、純真で無防備なシムチョンをほおっておけず、またシムチョンがつけていた高価な翡翠のブレスレットも気になったため、ホ・ジュンジェはシムチョンを自分のホテルに連れ帰ります。

ところがホ・ジュンジェに騙された被害者が送り込んだ男たちに見つかり、2人は一緒に逃げ回るはめに。

そしてなんとか無事に逃げおおせた2人。

ホ・ジュンジェはソウルへと帰国。

ホ・ジュンジェが忘れられない人魚のシムチョンも、海の中を遠いソウルに向かって泳ぎます。

スポンサーリンク

「青い伝説」のみどころ

シムチョン役のチョン・ジヒョンのかわいいコミカルぶり

「星から来たあなた」でも、おバカぶりがかわいい売れっ子女優を演じたチョン・ジヒョン。

「青い海の伝説」でも、そのかわいらしいおバカぶりは健在。

人魚ゆえに食べ方を知らず、出されたパスタを手ですくい口いっぱいにほうばる姿や、初めて見たパソコンに驚き興味津々なようすなど、ともすればお下劣でオーバーになりがちなシーンもチョン・ジヒョンが演じれば、かわいい、愛すべきおバカちゃんといった感じ。

知り合ったホームレスの女性と仲良くなり、何かと相談するさまも、純真そのもの。

純真無垢で、とにかくホ・ジュンジェが好きでたまらない、彼女のまっすぐさもかわいいです。

ラブ・コメディと思って見ていたら、だんだんサスペンス的な要素が

「青い海の伝説」のはじめの部分は、かわいい失敗を重ねながらだんだん人間界になじんでいくシムチョンと、彼女を見離せない、そしてだんだん気になっていくホ・ジュンジェのラブコメデイです。

そしてドラマが進むにつれて、だんだんサスペンスの要素が濃くなっていきます。

ホ・ジュンジェ、シムチョン、マ・デヨン、この3人の前世からの因縁が、今世にどう影響するのかにハラハラさせられますし、さらにホ・ジュンジェの家族に忍び寄る犯罪のにおいも。

回を重ねるにしたがって、ハラハラさせられます。

現代と前世が交差する、先が読めないストーリー

前世でも深い因縁があった、ホ・ジュンジェ、シムチョン、マ・デヨンの3人。

ドラマが進むにしたがって、この因縁がどんなものだったのか、少しずつわかってきます。

そして実は、この3人以外にも前世で因縁があった人が、現在の彼らの中にいることが判明していきます。

この因縁が現在の彼らににどうかかわってくるのか、現在では前世と違う結末を作ることができるのか。

ラブコメディではじまったドラマが、だんだん真剣みを帯びてきます。

スポンサーリンク

「青い海の伝説」では途中、前世からの因縁などもからんできますが、全体的にさわやかなムードに包まれています。

前世からの因縁があるにも関わらず、ドロドロした感じはありません。

だから見やすい。

気軽に見れるし、見た後、明るい気分になれます。

無防備で無邪気なシムチョンと、それをやさしく見守るホ・ジュンジェの視線。

2人の間の雰囲気が、あたたくて、やさしくて、かわいくて。

「青い海の伝説」はほっこりしたい、そしておもしろいドラマが見たい、というときにおすすめです。