英語の学習は、根気が必要。
「1週間でわかる~」「3か月で話せる~」という本や教材もありますが、短期間で英語を習得しようと思えば、相当の根性と集中力が必要です。
私は凡人で、根気もなく、そのうえ飽き性なので短期集中は向いていません。
英語の勉強に手を付けては挫折、再開してはなまけるという三日坊主を繰り返してきました。
ただこれは私の持論なのですが(もちろん継続がいいに決まっていますが)三日坊主もしつこく繰り返せば少しは進歩する、と信じています。
そんな怠け者の私が英語学習のモチベーションを上げるのに役立った本を3冊、ご紹介します。
「脳が認める外国語勉強法」ガブリエル・ワイナー著
この本の著者はエンジニアからオペラ歌手になったという、異色の経歴を持った人物。
オペラを勉強するためにドイツ語、イタリア語を習得。
その後、初心者にもかかわらず、フランス語の語学研修コースで中級コースを受講することになります。
中級コースについていけるレベルのフランス語を、入学までに習得する必要が生じた著者。
短期間で語学を習得する方法を調べ上げ、3か月間(勉強時間は通勤時間の電車に乗っている1時間のみ)で、フランス語の単語を3000個覚え、結局上級コースに振り分けられる結果となりました。
その筆者が、自分で体験した短期間で効率よく語学を習得する方法が、この本では紹介されています。
その題名どおり、この本は脳科学に基づいた勉強方法。
脳は忘れる、というのを前提とした学習方法です。
「努力しない」というその勉強方法は、それまでの私の語学学習への心構えを変えるものでした。
認知神経科学者の中野信子さんが推薦というのも、信ぴょう性が高まります。
著者のガブリエル・ワイナーさんはドイツ語は、日本で例えると英検1級以上(CEFRガイドラインでC2)のレベルでフランス語は英検1級くらい、ロシア語、イタリア語、ハンガリー語は英検準1級相当、スペイン語、日本語は英検2級なみ、ということです。
実際に語学を習得した人が書く本なので、説得力があります。
デメリットは、本で紹介されているようなカードを作るのがちょっと面倒なところ。
でも参考になることが多く書かれています。
「私の外国語学習法」ロンブ・カトー著
25年間に16か国を習得した女性が書いた本。
語学は、若くなくても習得できるという本です。
著者のロンブ・ガトーさんはハンガリー生まれ。
5か国語の同時通訳者、10か国語の通訳者、16か国の翻訳者となられ、90歳を過ぎても新しい外国語を学んでおられます。
この本はハウツー本というよりもは、エッセイのような本です。
なので「早急に勉強方法を知りたい」とあせっている人には、ちょとまどろっこしいかもしれません。
でもエッセイとして読むと、とても面白い本です。
勉強方法を知るというか、語学習得の心構え、コツのようなものをつかむのに適した本だと思います。
語学の勉強に疲れた時、覚えても覚えても忘れていく自分にうんざりしたときに、息抜き的に読むのにおすすめの本です。
「科学的に正しい英語勉強法」DaiGo
「短期間で英語を話せるようになりたい」という人に、一番おすすめなのが、この本。
メンタリストのDaiGoさんが書いた本です。
DaiGoさんは片付けの本、睡眠の本、集中力の本、、、どれだけ書くんだっていうくらい本を出しておられます。
他の本もぱらぱらっと見ましたが要点がぎゅっと凝縮されている感じで、短時間で肝心なことだけ読めるという、すぐれものだと思いました。
さて、この「科学的に正しい英語勉強法」は実際にDaiGoさんが英語を身に着けた方法です。
完結に要点だけ書かれているのですぐ読めます。
そして、目からうろこ。
話せるようになりたかったら、話せばいいわけです。
日本語を学びたい英語圏の人と、日本語で話してあげる見返りに英語で話してもらうという、アプリが紹介されています。
これだとお互い語学を学びたいという共通の目的があるので、たどたどしい英語でも遠慮なく話せそう。
英語を教える先生のわかりやすい英語じゃなくて、普通の人が話す普通の英語に慣れるという点でもDaiGoさんのおすすめの勉強方法は合点がいきます。
私のように、机に向かって地道に積み重ねる勉強が苦手な人にもおすすめかもしれません。
私も「これならできるかも」と思いましたし、やってみたいと思いました。
ただ人見知りなのと自信がないので、もう少し勉強して自信つけたらやろうと、先送り中です。
(先送りはだめな気もしていますが(笑))