【京都のお花見】人混みをさけてゆっくり桜を見て回る1日コース

「京都で桜を見たいけど、人混みが苦手だなあ」

と思っていませんか?

私もそう思っていたのですが、2018年に思い切って京都に桜を見に行きました。

桜のシーズンの京都はどうしても観光客が多いのですが、比較的人混みをさけるコースで、のんびりとお花見をしてきました。

(2018年の時点での情報です。状況は変わることがあるので詳細は公式ホームページなどでご確認ください)

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京都の桜は、やはりひと味違います。

人が少ない場所、時間帯に京都でゆっくりお花見してきました。

私が1日でまわったコースをご紹介します。

私は、2018年3月31日に行きましたが、桜は満開状態。

風が吹くと、桜吹雪も楽しめてベストな状態でした。

まず醍醐寺(だいごじ)からスタート

「醍醐の花見」として知られる、有名な場所。

豊臣秀吉が晩年に、豪華なお花見をしたのが、ここ醍醐寺。

世界遺産 京都 醍醐寺
世界遺産醍醐寺。真言宗醍醐派總本山。京都市伏見区。国宝五重塔をはじめ数々の国宝・重要文化財を蔵する醍醐寺の境内、行事、略縁起などを紹介。

桜の名所100選にも選ばれている場所です。

それだけに、人は多いです。

でも敷地が広いので朝いちばんだと、わりとのんびり桜を見ることができます。

醍醐寺へのアクセス

JR京都駅から5分のJR山科駅で、地下鉄東西線に乗り換え醍醐駅(約10分)で下車。

醍醐駅から醍醐寺までは徒歩10分ほど。

JR京都駅から醍醐寺までバスも出ていますが、観光シーズンは道が混みがちなので、電車で行くことをおすすめします。

醍醐寺の拝観時間と料金

桜の時期の醍醐寺の拝観時間は午前9時から午後5時まで。(入山は4時半まで)

桜の時期の醍醐寺の拝観料(三宝院・霊宝館・伽藍と見て回れます)は
・大 人 1,500円
・中学・高校生 1,000円
・小学生以下 無料

醍醐寺で桜を見るなら、朝いちばんがおすすめ

私は午前9時半ごろに醍醐寺に到着しましたが、すでに拝観券発売所の前には長い行列ができていて20分ほど並びました。

ただ中に入るとかなり広いので朝いちばんだと、そんなに人の多さが気になりません。

(このへんは個人差はあると思いますが、広い敷地に桜が分散しているので、人が多くても十分桜を堪能できました)

時間がたつにつれて人がさらに増えてくるので、朝いちばんがおすすめです。

(もし醍醐寺→随心院→勧修寺→毘沙門堂と回るなら、醍醐寺には朝9時の受付開始より前に並んだほうが、最後の毘沙門堂でゆっくりできます)

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醍醐寺では霊宝館も見逃さないで

国宝や重文などが収蔵され、貴重な彫刻、古文書、絵画、工芸などを見ることができる霊宝館。

私が行った時は、その昔、お坊さんが、苦労して唐から持ち帰った経典なども展示されていました。

「今回は桜を見に来たので、霊宝館は見なくてもいいや」

とここをとばさないで!

ここの霊宝館は何本もの見事な桜で囲まれています。

特に樹齢200年と言われている、豪華なしだれ桜もあります。

ぜひぜひ、霊宝館にも立ち寄って見事な桜を見てください。

小野小町が住んでいた?随心院(ずいしんいん)へ

醍醐寺から徒歩20分ほどの随心院へ。

小野小町ゆかりの場所とされ、梅園があって梅が有名なところです。

なので桜の時期は、人が少ないです。

梅で有名とは言っても、多くはありませんが桜の木もあります。

このぽつんとある桜の木が京都らしい風景に溶け込んでいるもの、また趣があってよいです。

静かにお庭を眺めていると、心が落ち着きます。

見つかりません | 真言宗 大本山・隨心院
随心院へのアクセス

醍醐寺からは徒歩20ほどですが、電車で行くなら最寄り駅は京都市営地下鉄 東西線の小野駅。

小野駅から髄心院までは、徒歩5分です。

随心院の拝観時間と料金

午前9時から午後4時半まで。

拝観料は400円。

ランチは「一旦」さんで

このあたり、あまり飲食店がありません。

随心院の近くに、飲食店が集まっているだろうと思って行ったら、甘かったです。

ネットで調べたら随心院からちょっと行ったところに「一旦」というお店が見つかったので、そこに行きました。(2018年3月現在)

一旦(山科/焼き鳥) - Retty
こちらは『一旦(山科/焼き鳥)』のお店ページです。実名でのオススメが3件集まっています。Rettyで食が好きなグルメな人たちからお店を探そう!

ここで「小町御前」をいただきましたが、天ぷら、おさしみ、煮物、小鉢、小さなデザート(私のときはプリンでした)などがついて、なんと1000円!

(2018年の情報です。状況は変わることがあるので詳細は公式ホームページでご確認ください)

お味もおいしかったです!

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 勧修寺(かじゅうじ)へ

勧修寺は醍醐天皇が母親を弔うために、母親の祖父にあたる人の邸宅だった場所をお寺にしたところです。

この勧修寺には玉の輿伝説があって、15~6歳だった藤原高藤が道に迷い雨にも降られて雨宿りに立ち寄ったのが、この場所だと言われています。

そしてその家の娘、当時13~14歳だった列子(たまこ)に一目ぼれし、一夜を共にして結婚の約束をします。

そして6年後、藤原高藤がその家を再び訪ねると、美しく成長した列子と藤原高藤似の女児がいたというお話。

この藤原高藤似の女児が、後の醍醐天皇の母、なんだそうです。

勧修寺へのアクセス

随心院から勧修寺へは徒歩15分ほど。

電車で行くなら、地下鉄東西線 小野駅から徒歩5~10分ほど。

勧修寺の拝観時間と拝観料

拝観時間は午前9時から午後4時半(受付は午後4時終了)まで。

拝観料は、大人400円、小人・中学生200円。

勧修寺は飾り気のない、でも平安時代を感じさせる場所

きれいに整えられた京都の他の庭園に比べると、勧修寺の境内はちょっと野趣あふれる感じというか、素朴な自然のままというか。

でもだからこそ、

「平安時代の人たちも、この中を歩いていたのだろうな」

という感じを、濃厚に感じることができます。

境内には大きな池があり、そのまわりを散策することができます。

「この先に行かれるのはご自由ですが、大いに危険です」

という看板があり、一瞬、行ってよいものか躊躇しますが、私はそんなに危険は感じませんでしたし、私が行ったときには、多くの人が散策していました。

舗装された道でなく自然のままの道なので、多少の注意は必要かとは思いますが。

私が行った2018年の春には貴重な襖絵の一般公開もおこなわれていました。

JRのポスターにもなった桜の風景

塔が桜にうもれているような風景。

いかにも京都の春、といった感じ。

じつはアングルは違いますがこの風景、かつてはJRのポスターにもなったそうでs。

確かに素人の私が適当に撮った写真でも、さまになってしまう風景です。

でも実はこの塔、昭和の建立。

歴史的のある塔ではないのですが、ここに塔をつくってこの景観をつくり出したのは、お見事。

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同じ山科にある毘沙門堂へ

七福神のひとつ、商売繁盛、家内安全の神様、毘沙門天をまつる毘沙門堂。

静寂に包まれた、こじんまりとした感じの場所で心が休まる場所です。

この毘沙門堂の樹齢150年の古木のしだれ桜には、その豪華な枝ぶりや、歴史を感じさせる古木ならではの見事な幹に圧倒されます。

そして最寄駅の山科駅から、毘沙門堂へと向かう道すがら、山科疎水の桜並木も楽しむことができます。

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醍醐寺→随心院→勧修寺と回って毘沙門堂へ行くと、わりと時間ぎりぎりです。

私の場合、受付終了の5分前、午後4時25分くらいに毘沙門堂に到着しました。

受付で言えば、中の襖絵(見る角度によって机の形が変わったり、絵が動いて見えます!)を見せてもらえます。

小さなお堂なので見て回るのに時間はかかりませんが、結構急ぎ足で回ったので、もう少し時間に余裕があったらよかったなあと思いました。

とはいえ終了間際だったので、人は少なくてよかったです。

毘沙門堂へのアクセス

勧修寺からだと、勧修寺から徒歩5~10分の地下鉄東西線小野駅から太秦天神川行に乗って、山科駅で下車(6分ほど)。

そこから徒歩20分です。

途中、山科疎水を通ります。

もし時間があれば、この山科疎水の桜並木を歩いてみるのもいいと思います。

毘沙門堂の拝観時間と拝観料

桜の時期の拝観時間は午前8時半から午後5時(受付は4時半終了)まで。

(12月1日から3月15日までは午前8時半から午後4時半(受付は4時終了)まで。

拝観料は、大人300年、中高生100円。

古いお堂と樹齢150年の桜が見事な毘沙門堂

お堂の前に添え木にささえられ、四方に枝を伸ばした樹齢150年の桜があります。

古いお堂とこの古木の桜の組み合わせが、なんとも言えません。

勢いのあるソメイヨシノもよいのですが、こういう古木の桜は1本でも見ごたえがあります。

毘沙門堂は、秋の紅葉も見事なんだそうです。

醍醐寺→随心院→勧修寺→毘沙門堂と1日で回るコースです。

醍醐寺→随心院→勧修寺のコースは徒歩で回れるコースとして、よくネットでも紹介されていますが、電車にのって毘沙門堂まで足を延ばす、欲張りコースのご紹介です。

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一日まるまる桜を見て過ごす感じになります。