新神戸の布引の滝 都会のすぐ近くに大自然と壮大な滝

新幹線の新神戸駅から徒歩10~20分程度の所に、布引の滝という滝があるのはご存知ですか?

「都会からすぐのところに滝?」

「都会に近いんじゃ、小さな滝でたいしたことないんでしょ?」

とあなどるなかれ。

実は私も内心、そう思っていた1人です。

そんなに期待せず、軽いハイキングもどき、くらいの気分で言ったら、

「布引の滝さん、ごめんなさい!なめてました!」

の世界でした。

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都会のすぐそばに、こんなに盛大な深緑と、迫力満点な岩壁と、立派な滝があるなんて驚きです。

しかも滝は、山道を進むにしたがって、雌滝、鼓ヶ滝、夫婦滝、雄滝、五本松かくれ滝と続きます。

その奥にはダムあり、山に囲まれた壮大な貯水池の風景は見る人を癒してくれるかのようです。

そして帰りはハーブ園まで歩いて、ケーブルカーに乗って帰ってくるコースは神戸の海や空港まで見渡せる、すばらしい眺めも楽しめておすすめです。

行かれる時には、歩きやすいスニーカーをおすすめします。

本格的な装備は不要ですが、ヒールや革靴では登るのは難しいと思います。

布引の滝の、おすすめのコースをご紹介します

新神戸駅から、布引の滝へ続く道を見つけるのに、ちょっとだけコツが必要です。

そしてめぐる滝の順番も、効率のいい順番をご紹介します。

最初に新幹線の新神戸駅へ

まず布引の滝へ行く道を見つける必要があります。

ちょっとわかりづらいかもしれません。

JR新神戸駅や新神戸オリエンタルシティ付近では、ハーブ園へ行くケーブルカーの駅が目立ちます。

一瞬、そちらへ行ってしまった私は迷いました。

ここはJR新神戸駅から、新幹線の新神戸駅を目指してください。

山のほうへ歩けば、すぐです。

新幹線新神戸駅の1階からバス乗り場のほうへ

新幹線の新神戸駅。

改札の階は1階ではないので注意です。

下に降りてください。

1階を山に向かって右側の出口を出ると、正面にバス乗り場があります。

1階の出口とバス乗り場の間の道が、布引の滝へ行く道です。

壁に布引の滝という文字と矢印があります。

すぐに見えてくるレンガ作りのいさご橋へ

道を進むとすぐに案内板と、レンガの橋、いさご橋が見えます。

明治30年ごろに導水管を通すために作られました。

その導水管は今でも使用中だとか。

この橋を渡って、左に向くと。。。。

全部満喫するなら「雌滝」、滝だけ見るなら「雄滝」

いさご橋を渡って左を向くと道が2つに分かれています。

左に進むと「雌滝」。

右側の石段を上ると「雄滝」です。

ひととおり全部の滝を見て、ダムや貯水池まで行こうと思うのでしたら、雌滝へ進んでください。

ダムや貯水池までは行かない、滝だけ見て帰る場合(五本松かくれ滝は見れません)は雄滝を選んでください。

雌滝を選ぶと、雌滝→鼓ヶ滝→夫婦滝→みはらし展望台→雄滝→猿のかずら橋→五本松かくれ滝→布引ダムと貯水池→(そのほとりにある野鳥観測所)→ハーブ園の風の丘中間駅 というコースになります。

雄滝を選べば、分かれ道から見える長い石段を登って→雄滝→夫婦滝→鼓ヶ滝→雌滝→いさごばしに戻って新神戸駅へ、となります。

また雄滝を選べば、雌滝、夫婦滝、鼓ヶ滝を飛ばして、雄滝から猿のかずら橋へ進んで、上記のコースへ進むこともできます。

私たちは雌滝を選びました。

まずは雌滝

ここが、新神戸?と疑ってしまうような深い緑と、石段。

一瞬、山奥にやってきたような錯覚に落ちいります。

そしてやがて見えてくるのが雌滝。

都会のこんなに近くに、こんなに見事な滝があるなんて感動です。

右側に見える建物は明治33年に建てられたもので重要文化財。

ここでくみ上げられた水は今でも奥平野浄水場に送られているのだとか。

ここからはほぼ一本道なので、道に迷うことはないかと思います。

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次に鼓ヶ滝

写真を撮り忘れました。

この滝の音が、鼓の音を思わせるということでこの名前がついたそうです。

私が行った時はそんな感じはしませんでしたが、水の量によっては鼓のような音になるのかもしれません。

夫婦滝と雄滝

夫婦滝と雄滝はすぐそばにあります。

あるはずです。

おっちょこちょいな私は夫婦滝を見落としてしまい、見ていません。

今から思えば、橋の下のほうに見えた滝がそうだったのかなあと思います。

たぶんこの雄滝に圧倒されて、夫婦滝を見落としたのかもしれません。

滝の中では一番のスケールです。

滝に向かって左側の岩場に、小さな石仏が何体かあります。

その石仏も古めかしくていい感じです。

みはらし展望台へ

普段、運動不足な私は鼓ヶ滝くらいから、息が切れてきました。

でもこの先にある、みはらし展望台から見る神戸の街並みと海は、一見の価値あり、頑張る価値ありでした。

布引の滝は延々とこんな感じの石段が続きます。雄滝からもこんな感じです。

途中、どなたか親切なかたが作ったと思われるベンチらしきものが。

私はふくよかさんなので、板を割ると申し訳ないので座りませんでした(笑)

猿のかずら橋

近くで見ると、鉄の欄干なども見え隠れしています(笑)。

でも、ツルをあちこちに盛大に巻き付けているところは努力賞といったところです。

五本松かくれ滝

ダムの手前くらいにあります。

3本の大き目の滝があって、向かって右側のほうに小さな滝が2本あります。

日によっては、水の量が少なくて、小さな滝は見られないこともあるようです。

ダムと貯水池へ

この山に囲まれた、大きな貯水池を見ると、登ってきた時の疲れも癒されます。

貯水池からハーブ園へ行く時の注意

貯水池からハーブ園に行く道がありますが、ここで注意です。

貯水池のすぐ脇に「ハーブ園はこちら」の道しるべがあります。

「ここでお参りするとご利益があります。

」と書かれた看板と祠があるところです。

でも実はこの道はショートカットのルート。

険しい山道をヘロヘロになりながら登っていくことになります。

ハーブ園に迂回して行く、ゆるやかな道があります。

貯水池沿いに進むと野鳥観測所があります。

そこをさらに進むとお稲荷さんがあります。

そのまま脇道には入らずに、舗装された「ダム満喫コース」を進んでください。

迂回といってもそんなに距離はないので、この道をおすすめします。

私は道しるべのままにショートカットの道を進んでしまい、ヘロヘロになってしまいました(笑)

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そしてハーブ園 風の丘中間駅へ

ショートカットの道を進んだ場合は、舗装した道に出たら右に進みます。

舗装した道を選んだ場合はそのまま進めば、左手にハーブ園の門が見えてきます。

南京錠がかかっていて、一見入れなさそうに見えますが、向かって右の小さな門を押して入るようになっているので、そこから入ります。

ハーブ園に入って風の丘中間駅を通り過ぎたら見えてくる丘の上にあるハンモックに、ぜひ寝転んでみてください!

こんな絶景を見ながら、ハンモックに寝転がれます。

神戸の街並みと海、神戸空港に飛行機が発着するのも見ることができます。

ハンモックの心地よいゆれと、この絶景に癒されます。

でも帰る時は、この風の丘中間駅からケーブルカーに乗るのがおすすめです。

もし山頂駅から乗ろうと思うのでしたら、覚悟してください。

ハーブ園の中は、ほぼ全部急斜面です。風の丘中間駅から山頂まで、この急斜面を上るのは結構キツイです。

通常、お客さんは山頂駅で降りて、風の丘中間駅へと歩いて下ってきます。

私はそれを知らずに、登ってしまい、途中で何度も休むはめになりました(笑)

帰りはケーブルカーがおすすめ

帰りはケーブルカーがおすすめです。

2018年9月現在で片道950円(ナイターは900円)。

風の丘中間駅からふもとに着くまでの間に、滝が見えます。

最初は海に向かって右側、その後は左側に見えます。

おまけにケーブルカーが海に向かって進んでいくので、景色は言うことなしです。

だいたいここまでで、所要時間は3時間半ほど。

途中、滝の前のベンチや展望台、ハーブ園のハンモックなどでかなりのんびりもしています。

都会のすぐそばにある大自然

ケーブルカーを降りたら、新神戸や三宮、元町とおいしいものがたくさんあります。

壮大な自然を楽しんだ後、おいしいものを食べるなんて、最高です。

また、神戸には実は、おいしいコーヒーが飲める、落ち着いた喫茶店もあります。

心地よい疲れをコーヒーで癒すなんて、大人の休日の締めとしておすすめです!

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こんなことができるのは、布引の滝ならでは。

もみじも多く見られたので、夏の青もみじや、秋の紅葉も楽しみです。