「母なる証明」は2009年に公開された韓国映画。
2019年に「パラサイト 半地下の家族」で、アカデミー賞を受賞したポン・ジュノ監督の作品です。
母の愛とは、こういうものだ!と突き付けられるような映画でした。
「母なる証明」は、思いがけないストーリーの展開になっています。
結末が以外な映画は数々あれど、この「母なる証明」ほど
「えーっ!嘘やん!」
と思わずのけぞってしまうくらいの、意外な結末はないように思います。
私はまだ「パラサイト 半地下の家族」は見てないのですが、2009年の「母なる証明」がこれだけおもしろかったのだから、2019年の「パラサイト 半地下の家族」はおもしろさも進化しているはずと思っていて、見るをを楽しみにしています。
(なかなかじっくり見る時間がないのが、残念!)
ストーリーがわかってしまうとこの映画の面白さが半減してしまうと思うので、なるべくネタバレしないように気を付けながら、「母なる証明」の魅力について書きたいと思います。
母の愛のすごみを感じる韓国映画「母なる証明」
母の愛の深さに、すごみさえ感じてしまいました。
あらすじ
知的障害のある28歳のトジュンは漢方の店を営む母と2人、韓国のとある田舎で暮らしていました。
ある日、2人が暮らす田舎町で殺人事件が起き、トジュンが犯人として逮捕されます。
知的障害のある息子を犯人に仕立て上げるかのような警察の態度を見て、息子の無実を信じる母親は、自分で息子の無実を証明するために奔走します。
キャスト
トジュンの母(キム・ヘジャ)
韓国の田舎町の商店街で、漢方店を営みながら女で一つでトジュンを育てている。
28歳になる息子トジュンには知的障害があるため、何かと気にかけている。
闇で違法な鍼灸の施術もおこなっている。
演じているキム・へじゃさんは「韓国のお母さん」と呼ばれるくらい、韓国ではお母さん役で有名な女優さんなのだとか。
経歴を見ると、ずらーっとたくさんの賞を受賞されているので、演技力に定評のある女優さんのようです。
「母なる証明」でも、この母の表情やセリフに、ぐっと心をわしづかみにされる感じでした。
トジュン(ウォンビン)
28歳だが知的障害があるため、話がかみ合わないことも多く、記憶力もたよりない。
障害ゆえにバカにされることも多いが、バカと言われるのをとても嫌う。
このトジュンを演じるのは、2004年ごろの「冬のソナタ」によって巻き起こった第1次韓流ブームのときには韓流四天王の1人とされた、超イケメンのウォンビンさん!
「母なる証明」では、田舎の知的少年の役だったので、あまりにウォンビンさんのイメージとはかけ離れていて、最初は気づきませんでした。
知的障害という役柄なので、心情の表し方など演技も大変だったとおもうのですが、本当に自然な演技です。
ジンテ(チン・グ)
トジュンの悪友。
トジュンの母はその素行の悪さを心配して付き合わないように言うのだが、トジュンはジンテとなにかとつるんで過ごしている。
このジンテを演じる、チン・グさん。
実はこの「母なる証明」のときには私はまだノーマークだったのですが、ずっと後になって韓国ドラマ「太陽の末裔」で再会したチン・グさんが、かなりの男前に進化していて、ホレました!
がっしりと線も太くなって、こんなにかっこよくなっています!
こういう成長を見れるのも、ちょっと得した気分。
「太陽の末裔」については、こちらに書いてます。
「母なる証明」はとにかく結末がすごい!
障害を持った人を美化して、美しい泣ける話にした、という映画ではありません。
障害も結構リアルに描いていると思います。
そしてラストがすごい!
そんなラストになるとは、思っていなかった!
一瞬
「へっ?!」
となりました。
母の愛のすごみというか。
本当に、ラストが衝撃的。
あんまり言うと期待度が上がり過ぎて、期待外れになってもいけないので、このくらいにしておきますが、まあ、ラストで驚いてください。
普段はラブコメの楽しい系が好きなのですが、そればっかりでも飽きるので。
こういうシリアス系で、ビックリする系って、新鮮。
たまにはびっくりして脳に刺激を与えておかないと。
こういう驚きで、血行もよくならへんかなあ。。。。