最初は退屈で途中からおもしろくなってラストは泣いた「椿咲く頃」

「椿咲く頃」というドラマ。

韓国では賞を総なめにしたというし、口コミの評判もいいので見てみましたが、最初のうちは本当につまらなくて。

「なんで、このドラマがそんなにええのん?」

と思いながら頑張って見ていたら、6話くらいから

「んっ?」

となって、7話くらいからは身を乗り出すようにして見入ってしまい、最終話までじっくり味わい深く見ました。

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私は声を大にして言いたい。

「椿咲く頃」は、最初のうちはありえないほどつまらなく、退屈かもしれませんが、我慢して最後まで見て!

最後まで見ると、昨今味わえないほどの、深くじっくりとした感動がしみじみと、じわじわと味わえるドラマだと思います。

 

「最初はつまらなくて、見ているうちにだんだんおもしろくなる」というのは、韓国ドラマによくあるパターン。

だから1話見て

「つまらないな」

と思っても5~6話くらいまでは我慢して見るようにしています。

今回ご紹介している「椿咲く頃」は、口コミもおおむね好評だし、いろんな人がおすすめしているので見てみました。

はっきり言って5話くらいまでは

「なんでこのドラマが、そんなに評判がいいのかわからん」

と心の中で思いながら見てました。

そのくらい退屈。

イケメンも美女も出てこないし、田舎に引っ越してきた未婚のシングルマザーが、よそ者嫌いの地元住民に白い目で見られながら、スナックを営むという、とても地味なお話。

ラブコメ好きの私としては、物足りないし、退屈でした。

ところが6話くらいから

「んっ?」

となって7話くらいから、じわじわときだして。

そこからは最終話まで、ずぶずぶと深みにはまるような感じで、のめりこみました。

なるべくおもしろさが半減しないように、ネタバレしないように気を付けながら「椿咲く頃」についてご紹介します。

5話までの退屈さを乗り越えた後から最終話では、深い感動が待っている韓国ドラマ「椿咲く頃」

「椿咲く頃」は他のドラマとは雰囲気が違うと思います。

韓国ドラマをたくさん見てきて、ちょっと飽きてきた人にもおすすめしたいです。

あらすじ

海辺にあるオンサンは、昔から住民同士の結びつきが強く、町全体が家族のような田舎町。

そこに赤ん坊をつれたシングルマザー、トンベクがあらわれ、椿を意味する「カメリア」というスナックを営むようになります。

よそ者でしかもシングルマザーのトンベクを、町の人たちは快く思わず冷たい態度。

トンベク自身も、遠慮がちに幼い息子を抱えて生きています。

そして赴任先のソウルからオンサンに戻ってきた、純朴で熱血漢のヨンシクと出会います。

演技力で涙腺を攻撃してくる俳優さんたち

このドラマ、演技力で定評のある人たちが贅沢に何人も出演されています。

その素敵な俳優さん、女優さんたちをご紹介します。

オ・トンベク(コン・ヒョジン)

名前の「トンベク」は韓国語で椿の意味。

未婚で生んだ息子ピルグを女で一つで育てながら、「カメリア」というスナックを営んでいます。

シングルマザーで、なおかつ自身も身よりがないことから、住民に冷たくされても反抗することもなく、遠慮がちに生きています。

 

演じるコン・ヒョジンさんは「パスタ~恋ができるまで~」で知りました。

最初はすねてるみたいな、ちょっといじけてるみたいな顔だなあと思ってましたが、演技はナチュラルな感じで好きです。

このトンベクの役にはぴったり。

ちなみにシングルマザーで家賃を払うのがやっとという役柄で、同じ帽子を続けてかぶっていたと思ったら、洋服やアクセサリーは毎回違う(笑)

でも貧乏な女の子の設定でも、ドラマの中では何着ものコートを着まわすのが韓国ドラマですから、そこはお約束ということで。

ファン・ヨンシク(カン・ハヌル)

オンサン生まれでオンサン育ち。

オンサンの商店街の組合会長で、オンサンのドンことトクスン(コ・ドゥシム)の三男坊。

生まれつきの熱血漢と正義感で、天職と思われる警察官に。

都会の女性との結婚を夢見て、警官となったのちにソウルに赴任するも、反省しない容疑者にキレて蹴ったことから地元オンサンへ左遷されてきます。

とにかく純朴。

思い込んだら一直線。

 

このヨンシム君。

純粋で熱くて、悪い人じゃないんだけど、あかぬけなくて、ヒロインの相手役としてどうよ、と最初は思っていたのですが。

あり!絶対あり!

最後まで見たら、このあかぬけない感じの純朴さの可愛さ、よさがしみじみわかります。

最初、うざいんだけど、最後まで見たら変わります!

ピルグ(キム・ガンフン/チョン・ガラム)

トンベクの息子。

少年野球で野球をしていて、将来は大リーガーの選手になるのが夢。

算数が大嫌い。

 

ピルグを演じる子役のキム・ガンフンは、このドラマが初出演の子役さん。

演技経験ゼロなのに、演技力がすごいんです。

なんど彼の演技に涙腺を崩壊させられたことか。

カン・ジョンリョル(キム・ジソク)

野球のスター選手で、半端ない年俸を稼ぐ。

元モデル?の奥さんがいて、生まれたばかりの子供もいるが、夫婦仲はあまりうまくいっていない。

トンベクとは、その昔、恋人同士でした。

 

イケメン率がほぼゼロに近い「椿咲く頃」において、唯一のイケメン枠と思われますが、イケメンには見えない役どころです。

野球選手としてはすごい選手です。

私生活ではチャラ男でなさけない男なんですが。。。。

ヒャンミ(ソン・ダムビ)

トンベクが営む「カメリア」のアルバイト従業員。

 

このヒャンミもちょっとどうなのよ、いい加減なやつなのか?と思ってたら、ドラマの後半くらいから、この人にも涙腺を何度も刺激されました。

クァク・トクスン(コ・ドゥシム)

オンサンの商店街の組合会長で、オンサンのドン。

オンサンのおかみさん連中も、トクスンには逆らえない。

ヨンシクの母親。

自身も若くして夫に先立たれシングルマザーとしてヨンシクたちを育てたので、同じ境遇のトンベクの、オンサンでの唯一の理解者となる。

 

トンベクのよき理解者で親友なんだけど、息子のこととなると理性よりも本能や心配のほうが勝っっちゃって。

理屈じゃなくなる、生身で正直なところもさらけ出しちゃう人。

でも憎めない。

ノ・ギュテ(オ・ジョンセ)

トンベクが営むスナック「カメリア」の常連客で、家主。

本人は地方政治家への進出をもくろんでいるが、学生時代から劣等生。

大人になってもちょっと抜けているし、言い間違えも多い。

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ノ・ギュテを演じるオ・ジョンセさんは、同じく今話題になっている韓国ドラマ「サイコだけど大丈夫」で、自閉症スペクトラムのサンテオッパを演じた人!

この「椿咲く頃」では、まったく別人!

相当の演技力だと思います。

「椿咲く頃」のノ・ギュテは、最初はいけ好かない奴なのですが。。。。

「サイコだけど大丈夫」についてはこちらに書きました。

「サイコだけど大丈夫」は題名と違ってヒューマンドラマでした
韓国ドラマ「サイコだけど大丈夫」は、冷酷な殺人鬼が殺人を起こすというサスペンスものじゃなく、心あたたまるドラマ。見た後、やさしい気持ちになれて、いろいろ心に残るいいドラマです。
ホン・ジャヨン(ヨム・ヘラン)

離婚訴訟を専門とする弁護士で、ノ・ギュテの妻。

 

この奥さんが、いい味出してます。

バカな夫に頭を痛め、愛想をつかした感じだったのに。。。。

パク・チャンスク(キム・ソニョン)

オンサンのドンはトクスンだが、実際に裏番長?としておかみさんたちを束ねているリーダー的存在。

息子はピルグと仲良し。

リーゼント風の髪型と、カラフルで派手なファッションがトレードマーク。

 

演じるキム・ソニョンさんは、「愛の不時着」でも村の奥さんたちを束ねてました。

姉御肌の役を演じさせたら天下一品といった感じ。

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殺人事件はどこに行ってん!と思わずにしばらく見て!

冒頭、連続殺人事件が起きるのですが。

冒頭でさらっと事件現場が出てきた後は、延々と田舎での村人とトンベクの物語が続きます。

待てども、待てども、殺人事件については出てこず。

出てきても、さらっと、ちらっと。

「殺人事件はどうなってん!」

と思っていたら、後半で怒涛の展開。

ここは我慢する価値ありですから。

前半つまらなくても我慢すべし

前半つまらないならとばして6話くらいから見ればええやん、というわけにもいかないのがこの「椿咲く頃」

いくらつまらなくても1話から、しっかり見ることをおすすめします。

トンベクやまわりの人たちに起きたこと、心の移り変わりなど、しっかり把握しておかないと後の感動に結びつかないと思います。

私も、退屈なところを我慢してよかった!としみじみと思いました。

とにかくじわじわとくる感じ

とにかく、じわじわとくる感じです。

感動と、人の気持ちのあたたかさにやられました。

欠点だらけでも、どんくさくても、そのままでいいじゃないと。

無骨で、いろいろめんどくさいこともある、ありふれた日常がいとおしくなりました。

後半に進むにしたがって涙腺がゆるんで、あたたかい涙が流れます。

涙腺がもろいかたは、タオルのご用意を。

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あったかいホームドラマとはまた違います。

今まで見た韓国ドラマとも、雰囲気が違います。

さまざまな親子、夫婦が描かれていて、いびつな関係でも愛情あふれる感じで

「いびつでも、ぶさまでもええやんか」

と思わされました。

とにかく、いいドラマ、泣けるドラマです。

あたたかい気持ちになれます。

(まあ、日常にもどればまた、徐々にささくれだってきたりもするのだが(泣))