大阪市の中之島にある、重要文化財にも指定されている中央公会堂。
歴史を感じさせるネオルネッサンス様式の重厚で美しい外観は、大阪で誇れる建物の1つだと思います。
建物の中を見てみたいと思っていたら、ガイドツアーに申し込めば、最上階にある特別室を見学できる!という情報を得たので、昨年2018年8月に友人と行ってきました。
ガイドツアーの概要と、実際に行ってきたようすなどをご報告します。
中央公会堂 ガイドツアーの概要
中央公会堂へのアクセス
- 御堂筋線 淀屋橋駅 1番出口から徒歩約5分
- 堺筋線 北浜駅 19番出口から徒歩約3分
- 京阪電車 淀屋橋駅 1番出口から徒歩約5分
- 中之島 なにわ橋 1番出口から徒歩約1分
梅田からなら歩いて15分程度。
お散歩がてら御堂筋を南(JR大阪駅を背中にして前へ進む)に進んで、堂島川を渡り、大阪市役所と土佐堀川の間の道を東(市役所や府立図書館がある方向)へ進むと府立図書館を通り過ぎた後に、赤い建物が見えてきたら、それが中央公会堂です。
料金と所用時間
特別室を見学できるガイドツアー料はおどろきの500円!(2019年現在)
500円で、豪華な特別室を解説付きで(この解説が大事。いちいち「へーっ」と感心したり驚いたり)見学できます。
2000円のコースなら見学の後、地下にあるレストラン(古くからあった食堂が新しくおしゃれなレストランに生まれ変わっていて、連日ランチの時には行列ができています)のランチ付きです。
特別室のガイドツアーは、所用時間30分。
10:00~10:30のコースと11:00~11:30のコースがあります。
私たちは10:00~10:30のコースでランチ付きを予約。
10:30の見学ツアーが終わった後、ランチの時間までの空き時間は、地下1階にあるショップや、展示室、自由見学エリアをぶらぶらしているうちに、すぐにランチの時間になりました。
ガイドツアーは事前に申し込みが必要です。
日程など詳細は、公式ページでご確認ください。
公式ページを下にスクロールして「ガイドツアーのご案内」をクリックすると日程のページに行きます。
ちなみに、ガイドツアーに申し込みしなくても、地下1階の、展示室やショップなど自由見学できるエリアがあります。
ガイドツアーで見学できない大集会室や中集会室に入る方法
ヘレン・ケラーやガガーリンが公演をしたりもした歴史ある大集会場や、当時のシャンデリアやステンドグラスが残る豪華なヨーロピアンスタイルの中集会場の内装も、大正時代の雰囲気が濃厚で、ため息が出るほど素敵です。
ガイドツアーでは見ることができませんが、大阪クラシックの有料会場になっています。
私も行きましたがこの雰囲気で聴くクラシック音楽が、また最高。
私はクラシック音楽に疎いのですが、初心者にも親しみやすい曲目で、時間も40分~50分程度なので、普段クラシック音楽を聴かない私も楽しめました。
有料会場といっても、1000円~2000円とお安い料金なので、この雰囲気でプロの演奏が聴けるのはお得だと思います。
2019年9月8日(日)~14日(土)の大阪クラシックの詳しい日程はこちら。(無料の会場もたくさんあります)
創建者 岩本栄之助の壮絶な人生
1918年(大正7年)に完成した大阪中央公会堂は、株式仲買人の岩本栄之助氏の寄付で建てられました。
岩本栄之助氏はアメリカ視察のおり、カーネギーがカーネギーホールを建てるなど、資産家たちが公共の建物を建てて社会貢献していることにいたく感銘。
帰国後、自分も公共の建物を建てて社会貢献しようと、1911年(明治44年)当時のお金で100万円(今のお金でだと億単位)を寄付しました。
寄付した後、株の大暴落が起こり、岩本栄之助氏は膨大な借金を背負います。
まわりには
「寄付を返してもらえ」
と言われたようですが
「一度寄付したものだから」
ときっぱりとこれを拒否。
1916年(大正5年)、自ら拳銃で自分を撃ち、亡くなりました。
39歳でした。
中央公会堂の地下1階の展示室には、自殺する日の朝、写真館で撮ってもらった岩本栄之助氏の写真が飾られています。
中央公会堂の特別室の中のようすや写真なども掲載している、後編に続きます。