太古の昔、ここに都があったとは信じられないようなのどかな風景。
風にそよぐ稲穂や、広い空、豊な緑をながめながら、ここを聖徳太子(今は厩戸皇子ですね)も歩いたのか、ここに宮殿があったのかと想像しながら歩くのも楽しいです。
歴史と人々の暮らしが混在している飛鳥。
関西に住んでいながら、なかなか行く機会がありませんでした。
やっと行ってみたら、結構近い(笑)
大阪から日帰りでも、のんびりと回れます。
(以下は2018年5月現在の情報です。
変わることがあるので、ご注意ください)
飛鳥村でのどかな風景に癒されてきました
飛鳥村(明日香村)へのアクセス
近鉄大阪阿部野橋(駅名が違うので戸惑いますが、各線の天王寺からすぐです。)から吉野行き(吉野山へ行く線です。)に乗れば、飛鳥までおよそ43分です。
吉野行きでなく、河内長野行きに乗った時は、古市で吉野行きに乗り換えます。
天王寺からたった43分で、のどかな風景と太古の昔の史跡を堪能することができます。
飛鳥駅を出たら、観光する前にお得なパスポートを必ずGET
飛鳥駅の改札を出てすぐ左の「飛鳥びとの館」で飛鳥王国パスポートを購入。
2018年10月の時点ではお値段¥100でした。
おすすめのスポットの解説や、効率よく史跡などをめぐるモデルコース、地図などもついてますが、お得なのが、各名所の割引券や、駐車場の割引券がついていること。
スタンプを押すスペースもあるので、各名所に用意してあるスタンプを押して、思い出作りにも一役買ってくれます。
「飛鳥びとの館」ではお土産品を購入することもできるほか、観光の相談もできます。
「ここと、ここに行きたい」など希望を伝えれば、効率のよい回り方や所要時間など教えていただけました。
また「飛鳥びとの館」では明日香周遊バス「赤かめ」の1日フリーパス(大人¥650、子供¥330 2018年10月現在)も購入できます。
飛鳥村(明日香村)では歩く?レンタルサイクル?周遊バス?
飛鳥を見て歩くなら、徒歩かレンタルサイクルか、周遊バスという方法になります。
飛鳥村(明日香村)を徒歩で回るなら
私は10時すぎに飛鳥駅について、そこから徒歩で回りました。
飛鳥駅→高松塚壁画館→高松塚古墳→鬼のせっちん→鬼のまないた→亀石→橘寺(二面石)→石舞台
→棚田(かかし)→石舞台からバスで橿原神宮前駅の東口に到着したのが、だいたい17時50分ごろでした。
のんびりと、田舎ののどかな景色をゆっくりながめながら回るのでしたら、歩いて回るのもおすすめです。
飛鳥村(明日香村)をレンタサイクルで回るなら
なるべく多くの史跡を見て回りたいというのなら、レンタルサイクルもおすすめ。
飛鳥駅を出て左手、飛鳥びとの館のすぐ近くに「明日香レンタサイクル」があります。
飛鳥びとの館でパスポートを購入しておけば、レンタサイクルは¥100割引きになります。
またホームページから割引クーポンをゲットできることもあるようです。
レンタサイクルの料金は平日¥900/日、土日祝日¥1000/日(2018年10月現在)。
電動自転車は平日、土日とも¥1500/日(2018年10月現在)。電動自転車は70台限定。
詳細は「明日香レンタサイクル」のホームページでご確認ください。
飛鳥村(明日香村)を周遊バスで回るなら
「赤かめバス」というバスがあります。バスは飛鳥駅から各史跡、名所などをめぐり、橿原神宮前駅の東口までのコースです。
1時間に1~2本出ていて、主要なところにバス停があるので、時間を合わせれば効率よく回ることもできそうです。
バスの時刻表や路線図は「飛鳥びと館」でもらえます。
ただし、棚田へ行くなら、バスはないので徒歩かレンタサイクルとなります。
飛鳥村(明日香村)を回ったコースをご紹介
飛鳥駅を出て、飛鳥びとの館でパスポートを購入。
そこでフリーの地図もゲットし、お店のかたにルートを教えていただきました。
ちなみにフリーでゲットした「明日香村観光マップ」は500m×500mがひとますとなっており、だいたいこのひとますを「徒歩10分の距離」とめやすにするといいそうです。
キトラ古墳へ行くのは延期、次回のお楽しみに
キトラ古墳は公開時期が限られており、しかも事前申し込みが必要。公開期間なら当日でもあきがあれば見れることもあるそうです。
でも私たちが行ったときは非公開の時期。
非公開の時でも「キトラ古墳壁画体験館 四神の館 」は入れるようです。
飛鳥駅からキトラ古墳へ行くバスも出ています。
でも今回は、棚田へも行きたかったので時間的なことを考えて、キトラ古墳へ行くのは断念しました。
飛鳥駅から徒歩15分ほどの高松塚古墳へ
まず駅の前にまっすぐに伸びている道を進みます。
15分ほど歩くと高松塚古墳です。
古墳の手前に片松塚壁画館があり、壁画の複製を見ることができます。
ここもパスポートの割引券が使えます。
そこから少し行ったところが高松塚古墳です。
こんもりとした形に癒されます。
古墳の近辺は公園になっています。
私たちは、さっそくここでお弁当の早めのランチ。
ここから石舞台までは、お弁当を広げられるような場所がなかったので、ここでランチしておいて正解でした。
鬼のせっちん、鬼のまないた
高松塚古墳の向いにある駐車場の奥にある、飛鳥歴史公園館の脇の道を進み、信号を渡って進むと「鬼のせっちん」。いわゆる鬼のおトイレです。
実際は古墳の石室で使われていた石です。
このあたりでは鬼が住んでいて、人間をつかまえて料理していたという伝説があるそうです。
こちらが「鬼のまないた」。
つかまえた人間を料理したといわれている、まないたです。
このあたりの子供は「悪い子は鬼に食われるぞ」と言われて育ったに違いありません(笑)。
亀石へ
鬼のせっちん、まないたから亀石に行くまでの間に、こういう風景が広がります。
からだのコリも、心のコリもほぐれていくようです。
逆側から撮ってしまって、字が裏がえしですが。のどかな看板。
亀石です。大きなからだで、愛らしいです。
伝説によると、その昔、ヘビの仕業で湖が干上がり、そのために死んでしまった亀を弔うために作られたのだとか。
橘寺へ
亀石から少し行くと橘寺、聖徳太子(厩戸皇子)生誕の地とされているところです。
建物は江戸時代に再建されたものですが、境内には最初に五重塔があったとされる場所に花形の柱穴が残っています。
私が行った10月中旬ごろには、このお花や「紫式部」という紫の小さな実が満開で、きれいでした。
境内のお堂。
入口の右側にだれか座ってる!とびっくり。
仏像?悪いところを触るとご利益があるそうです。
本堂の向かって左奥にある「二面石」。向かって左が悪面、右が善面です。
↑こちらが悪面。
↑こちらが善面。
石舞台へ行く前に、ちょっと休憩
石舞台の近く、手前の駐車場の脇にある、「夢市茶屋」で休憩。かぼちゃのレアチーズケーキも、ホットコーヒーもおいしかったです。
お天気が良かったので、テラス席で、目の前に広がる芝生を見ながらいただきました。
石舞台へ
だだっ広いところに、ポツンと、どでかいのがあります。
私が行ったときには、石舞台のすぐそばで、こんなことをしていました。
ゴーグルをつけると、石舞台を作るさまをバーチャルな映像で見ることができます。
1~2分の映像なのですが、これが結構楽しめました。無料でした。
石舞台は中に入れます。
人力だけで積み上げられた石。
そして棚田へ
石舞台から棚田までは、少し歩きます。だいたい30分くらい。
私が行った10月中旬は、ちょうど稲刈りの時期。
なので、稲を刈ったところ、刈っていないところ、と不ぞろいだったのが残念ですが、それでもやっぱり棚田はいいです。
私が行ったときは、こんなことをしていました。
かかしロードに入るには、石舞台から棚田に向かってきた舗装された道路を、棚田を右に見ながらさらに進んでいくとこの写真の橋に出ます。
橋を渡った脇に、かかしロードへ降りる道があります。
ユニークなかかしが多いです。
こんな感じで棚田にかかしが、いい感じです。
結局バスに乗ったのは、石舞台から橿原神宮前駅東口までの1回だけ
この棚田から、また歩いて石舞台へもどりました。
棚田と石舞台の間にはバスはありません。
そして石舞台から出る最終バス17:29に乗りました。石舞台のバス停は、ちょっとわかりにくいですが、石舞台の手前、「夢市茶屋」があるほうの駐車場に入ったところにあります。
結局、ずっと歩いて回ったので、バスに乗ったのはこの1回だけ。
一日フリーパスを購入していたのですが、このコースで回るのならフリーパスは不要でした(笑)。
お天気のよいハイキング日和に、ふと思い立っていける飛鳥
大阪からなら「今日はお天気がいいな。ハイキング日和だな。」と思った日に、「よし、行こう!」と思っていける距離です。
とにかく、気持ちのよい場所です。都会でささくれた心がいやされます。
ちなみに現地では「飛鳥」と「明日香」の表示が混在しています。
住所表記としては「明日香」なのですが、一般的に知られているのは「飛鳥」。
でもどちらも同じ場所です。