城南宮は、テレビのニュースでよく見ていました。
春になると、よくテレビで「曲水の宴」(平安時代の衣装に身を包み、目の前の小川に流れる盃が自分の前を通り過ぎるまでに歌を詠む、古来からの行事)がおこなわれたというニュースを見ますが、曲水の宴がおこなわれているのが城南宮。
その城南宮で、しだれ梅を見てから、私の梅に対するイメージが変わりました。
かつては梅は、桜に比べると、ちょっと地味な印象。
春になると「桜を見に行かなくちゃ」と思うことはあっても、「梅を見に行かなくちゃ」とはあまり思いませんでした。
春に桜を見ないと損した気分になるのですが、桜ほど梅には熱心になれなかった感じです。
ところが、城南宮のしだれ梅を見て、その豪華さに圧倒されました!
しだれ梅、おそるべし。
城南宮のしだれ梅は満開でなくても豪華
私が城南宮に行ったのは2月末。
梅にはまだちょっと早くて、5部咲きといったところ。
でも5部咲きでも、十分豪華。
しだれ梅が、折り重なっている風景は、雅の世界。
私が行ったときは、苔の上に落ちた椿も美しく、二度おいしい状態でした。
城南宮へのアクセス
電車で行くなら、最寄り駅は、近鉄の竹田駅。
そこから徒歩20分ほど。
私はJR京都駅から出ているバス、らくなんエクスプレスに乗りました。
らくなんエクスプレスなら京都駅から15分くらい。
JR京都駅の八条口(京都タワーと反対側の出入り口)を出て、右に進むと、らくなんエクスプレスのバス停があります。
城南宮は雅の世界
城南宮は、平安時代を濃厚に感じさせます。
源氏物語の登場人物たちが、今にも出てきそう。
庭園も石や松で勇ましさを感じさせるものでなく、お花や草木が中心のたおやかで、雅な世界です。
鉢植えの販売にも魅了され
梅の時期限定のようですが、城南宮に入る前で、梅やボケの花の鉢植えを販売されてました。
この鉢植え、しっかりとお花がついていて、お値段も安い。
しだれ梅や、ボケのお花の小ぶりな鉢植えは、見ていると本当に欲しくなりました。
私は迷いに迷ったうえ、結局買わなかったのですが、帰宅した後、今でも
「やっぱり買っておいたほうがよかったかな」
とちょっと後悔しています。
城南宮のしだれ梅を見て、今まで桜ばかり重宝して、粗末に扱っていたなあ、梅に申し訳ない!という気分になりました。
梅があんなに豪華になるなんて。
この日は、城南宮のほかに雲龍院と伏見稲荷にも行きました。