私は実は古い建物好き。
大阪は市内のオフィス街にも、明治や昭和初期の歴史を感じさせるビルがたくさん残っていて、
「あ、ここにも古そうなビル!」と見つけては、ひそかに喜んでいます。
この大阪農林会館も、前から気になっていたのですが、まだ中には入ったことがなくて。
こう見えて(どう見えて?)引っ込み思案で、なかなか知らない建物の中に入れません。
お店でもあれば中に入れるのですが、大阪農林会館は、外からは普通のオフィスビルに見えるので、なんとなく入りにくくて。
でも先日、知人が大阪農林会館の中にある、ギャラリーの写真展に写真を出されていたので、入ってきました!
ビルの中は、期待を裏切らない、シンプルな重厚さ!
古さを感じさせる、ちょっとぎしっときしむ感じのドアを開ける瞬間、期待に胸がはちきれそうに(笑)
そのくらい、明治や昭和初期の建物が好きです。
恋していると言ってもいいくらい。
ドアを開けるとまず、真正面にこの柱時計です。
一目見た瞬間、この柱時計にどきゅんと胸を撃ち抜かれました(笑)
惚れる!
いい感じに古びていて、装飾が凝っていて、まさに私好み。
その横にのびる廊下の床の模様といい、部屋の木のドアといい、ドアノブといい。
「あのドアを開けるときも、きしんで音がするんだろうな。」と想像するだけで、にやける変な人になってしまいます。
私が目指すギャラリーは、この大阪農林会館の地下一階「ギャラリーソラリス」。
こじんまりとしたギャラリーなのですが、昔の学校の教室のような感じで、コンクリートのビルなのにぬくもりが感じられる、いい空間です。
この心地よい空間で見る写真は、近代的な建物のギャラリーで見るのとは、また味わいが違います。
特に、私が見に行った写真展は、フィルムカメラの写真展だったので、フィルム写真特有の輪郭の優しい感じ、淡い色目などが、建物の雰囲気とマッチしていて、とてもよかったです。
そして写真展を見た後、再び一階のエントランスへ。
この階段の手すりの凝った細工といい、この机、馬の置物といい、すべて言う事なし!
そして出口へと向かいます。
このドア、なんだか古いヨーロッパの映画に出てきそうなドア。
ちょっと私も、女優さん気分で開けてみました(笑)
帰宅して調べてみたら、農林会館って、テナントのお店も個性派って感じで、よさそげ。
今度、時間のある時にのぞいてみようと思ってます。
ランチやディナーができるお店も、よさそげ。
作られたレトロ感じゃなくて、正真正銘のレトロの中でお食事できるのだから、絶対行かなくちゃ、と思っています。