ちょっとおかしな男達の服役生活を描いた「刑務所のルールブック」

韓国ドラマ「刑務所のルールブック」

突然、刑務所に入ることになってしまった、大リーグにも移籍が決まっていた有名野球選手キム・ジェヒョクが主人公。

その彼と、彼と同室の受刑者たちや家族、友人などが繰り広げる物語です。

刑務所の話なので、重く悲しい、殺伐としたお話かと思いきや、コミカルな名演技で何度も笑ってしまいました。

もちろんそれぞれ罪を犯して刑務所に入っているので、せつない、悲しい場面もありますが、ドラマ全体はあたたかい雰囲気に包まれています。

ちょこちょこ笑えて、ちょっと泣けて、見た後にあたたかいものが残りました。

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「刑務所のルールブック」は、「応答せよ」シリーズや「賢い医師生活」と同じ制作陣です。

「応答せよ」シリーズは「応答せよ1994」「応答せよ1997」「恋のスケッチ~応答せよ1988~」の3作品あって、どれも好きなのですが、スレギびいきなので「応答せよ1994」を特に取り上げて書いてます。

「応答せよ1994」のナジョンの熱い思いとスレギのやさしさ
韓国ドラマ「応答せよ1994」は、応答シリーズ3部作の1つ。1994年の学生時代の彼らと、2013年になった彼らの間をいきつ戻りつしながら物語は進みます。主人公のナジョンは2013年には仲間の1人と結婚しているようなのですが、果たして誰と結婚したのか?他にも伏線や謎がたくさんちりばめられていて、それらがつながり解決していく楽しさも味わえるドラマです。

「賢い医師生活」については、こちらに書いています。

こんなお医者さんにかかりたい!韓国ドラマ「賢い医師生活」
学生時代に一緒にバンドもしていた5人の医師が、40歳にして同じ病院で働くという大人のドラマ。それぞれのキャラも個性的でいいし、緊迫した医療現場での優秀な医師としての顔と、仲間に見せるコミカルな素顔のギャップもいいし、ストーリーもテンポよく飽きさせません。

「賢い医師生活」にジュンワン役で出演していたチョン・ギョンホさんが「刑務所のルールブック」にもジュノ役で出演されてます。

ジュンワンとジュノが、雰囲気もちょっと似てるかも。

(ジュンワンがお医者さんを辞めて、刑務官になった感じ(笑))

 

あの「応答せよ」シリーズや「賢い医師生活」でも見られた、おとぼけ系のコミカルさにはまった人なら、この「刑務所のルールブック」はおすすめです。

むさくるしい男たちが繰り広げる、おとぼけ系のコミカルさはいかつくて、かわいい(笑)

「愛の不時着」もじっくり味わいたい良いドラマでしたが、個人的にはおもしろさで言えばこの「刑務所のルールブック」のほうだなと思います。

なるべくネタバレしないように気を付けながら、「刑務所のルールブック」のみどころ、おすすめポイントなどをご紹介します。

韓国ドラマ「刑務所のルールブック」は理屈抜きでおもしろい!

あらすじ

野球選手キム・ジェヒョクは、ファンにも人気のスター選手。

大リーグへの移籍も決まって絶好調な中、妹を襲おうとした暴漢ともみ合ううちに相手を意識不明の重体にしてしまいます。

それを過剰防衛とされたジェヒョクは、スター選手から一転、刑務所生活を送ることに。

刑務所には、さまざま罪を犯した、いろんな受刑者たちがいて、ジェヒョクは個性豊かな同室の受刑者たちと服役生活を送ることとなります。

キャスト

キム・ジェヒョク(パク・ヘス)

2年連続でMVPを受賞するなど、人気だけでなく実力も兼ね備えたネクスンヒーローズのピッチャー。

とにかくまじめで努力家。

大リーグに移籍が決まって、野球人生が絶好調な中、突如、セレブ生活から刑務所へ。

野球では実力派だが、野球を離れると無口で感情表現が苦手。

不器用で愚鈍にも見えるが。。。。

キム・ジホ(チョン・スジョン/クリスタルf(x))

11歳のときに亡くなった父親は野球の監督で、ジェヒョクとジュノの学生時代の監督でもあった。

大学生になって、子供のころからいつも一緒にいてくれたジェヒョクと付き合うようになったが、野球で多忙のジェヒョクを待つ日々に耐えられなくなり別れた。

それでも刑務所に入ったジェヒョクのことを、何かと気にかけている。

イ・ジュノ (チョン・ギョンホ)

運動も勉強も、できないことはないと言うくらい優秀。

エリート刑務官。

実はジェヒョクとは学生時代に一緒に野球をしていた仲で、将来を有望されていたが事故で野球を断念した過去を持つ。

刑務所ではジェヒョクの熱心なファンをよそおって、何かとジェヒョクを助けている。

ジェヒ (イム・ファヨン)

ジェヒョクの妹。

ジェヒョクに似て口数は多くなく、のんびりしているようだが、言うべきことは言う性格。

ナチュラル志向の韓国料理のお店でコックをしているため、作る手料理は塩味が薄い。

自分のせいで刑務所に入った兄に、申し訳なくて面会には行けずにいる。

ジュンドル (キム・ギョンナム)

イ・ジュノの弟。

ジェヒョクの熱心なファンで、素性を隠してジェヒョクを応援するブログを運営している。

職場では、熱血記者として通っている。

キム・ミンチョル (チェ・ムソン)

元暴力団員。

敵対する暴力団との闘争で起きた殺人罪によって、22年間服役中。

長くいるため、刑務所のことを熟知している。

入れ墨だらけの強面だが、面倒見はいい。

身よりはなく、面会に来る人もいない。

カン・チョルドゥ (パク・ホサン)

詐欺賭博で服役中。

工学のプロで手先が器用なため、不便な刑務所の中でもさまざまなものを作り出す。

ちょっと軽めの性格で結婚は7回。

ミンチョルより年上だが、若い受刑者と大人げない喧嘩もよくする。

コ博士 (チョン・ミンソン)

大手企業に勤めていたが、横領の罪で服役中。

法律に詳しく、刑務所で何かあると刑務官に抗議し、告訴状を書く。

年下にも敬語を使うなど、几帳面な性格。

ハニャン (イ・ギュヒョン)

お金持ちのボンボンで、麻薬で服役中。

麻薬の常習犯だったため、クスリが手に入らない刑務所内ではふにゃふにゃ、へらへらして、常に毛布をまとって横になっていることも多い。

そのくせ空気を読まずに言いたい放題で、タメ口で余計な事を言うため「人を怒らせる天才」と言われている。

ユ大尉 (チョン・ヘイン)

軍隊で部下を暴行で死なせた罪で服役中。

世間では「悪魔のユ大尉」と、大々的に報道された有名人。

刑務所内でも根っからの軍人で、他の受刑者と関わるつもりはないのに、何かと関わってくる刑務官や受刑者にいら立ちを隠さない。

ペン・セユン(チョン・ウンイン)

ジュノの同僚の刑務官。

口が悪く受刑者たちに悪態をつき、威圧的。

その実、受刑者たちのことを心配したり励ましたりする人情派。

常識人のジュノとは、そりが合わない。

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その他にも、受刑者、刑務官、所長と、一癖も二癖もある人たちが目白押し!

「刑務所のルールブック」のみどころ、おすすめポイント

なんと言ってもあのコミカルなシーンの数々

「刑務所のルールブック」での1番の魅力をあげるとすれば、あのコミカルなシーン。

私は、このおとぼけ系のコミカルが好みです。

いかつい男たちの、おとぼけはなかなか見ごたえあり!

言いたい放題のハニャンと、ついつい本気で喧嘩してしまうようになるある人。

(ネタバレになるので誰かは内緒)

「知能指数がだんだん下がっていく」

と皆に言われるくらいその人が変わっていくところも、にやにやが止まりません。

受刑者や刑務官、それぞれのドラマが展開

受刑者や刑務官、それぞれのドラマが展開していきます。

そこにはさまざまなドラマがあるので飽きさせないし、物語が進むテンポもいいです。

事件も次々と起こります。

なかなか話が進まなくて退屈する、ということはありませんでした。

アンガーマネジメントの参考になるかも

ジェヒョクが

「ここでは自分の怒りをコントロールしないとやっていけない」

というようなことを言いますが、それぞれの怒りの処理のしかたもさまざま。

罪を犯して服役している受刑者の中には、理不尽な経験をしている人も多く、それぞれに怒りを抱えていたりします。

刑務官も人間なので、受刑者に悪態をつかれれば腹も立ちます。

じっとこらえる人、ふてくされる人、こらえてこらえて限度を超えて怒りをぶちまける人。

さまざまです。

登場人物が全員、個性的なので飽きない

受刑者も刑務官も、一癖も二癖もあります。

入れ替わり立ち代わり個性豊かな人物が出てくるので、飽きる暇がありません。

私の一番のお気に入りキャラは、ハニャン。

言いたい放題で、一言多くて、人を怒らせる天才で、何かというと横になるときに人の膝を借りようとする(笑)

涙あり、笑いあり、そして見た後は人間っていいなとあたたかい気持ちになる

受刑者なので、悲しいせつない話もあります。

特に後半は、涙もろい私は何度も泣きました。

でも悲しいだけじゃなくて、あたたかい気持ちになる涙です。

そして見終わった後は、生きてるっていいな、と人間がいとおしくなりました。

回想シーンでのジェヒョクとジホのラブラブが微笑ましい

ジェヒョクとジホは元恋人同士。

回想シーンでは、2人が付き合っていたころの微笑ましいシーンが再現されます。

付き合うまでのもどかしい関係から、付き合い出してからのお互いに好きでたまらないといった感じのラブラブシーン。

そして2人の気持ちの行き違いからか、別れてしまうまで。

ヒューマンドラマでありながら、きっちりラブロマンスの要素も入ってます。

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文句なくおもしろいドラマだと思います。

もちろん、リアリティを追求すると

「そんなはずないやろ」

と突っ込みどころは多々あるし、うまくことが運びすぎるところもあります。

受刑者だって、実際にはこんなにいい人ばかりではないでしょうし。。。。

でもおもしろいからいいと思います!