子供のころ、祖母がよく言っていたのですが
「性格は顔に出る。
意地悪な人は意地悪な顔になるし、
怒りっぽい人は、怒り顔になる。
きれいで感じのいい顔になりたければ、心の中をきれいにしておきなさい」
私が心の中をきれいにして、きれいになれたかは別として、大人になってしみじみと、祖母の言ったことは本当だったなあと思います。
意地悪な人は意地悪な顔に、怒りっぽい人は怒り顔
大人になって、職場や普段の生活でいろんな人に会うようになると、祖母の言ってたとおりだなあと思いました。
普段、意地の悪いことを言う人は、意地悪を言ってないときでも、どことなくこわばったような意地悪な顔。
そういう人は、笑顔も取り繕ったような不自然な笑顔で、あまりきれいな笑顔ではありません。
なんとなく意地悪を言ってないときでも、どことなく感じの悪い顔だったりします。
怒りっぽい人は、怒ってないときでも不機嫌そうな顔です。
しかも、そういう人が笑顔になっても、顔がこわばっているというか、やわらかい自然な笑顔ではありません。
よい表情、自然な笑顔は、普段使う表情筋によるんじゃないか
意地悪を言ったりしたりしているときの、意地悪そうな表情は、笑顔のときと使う表情筋が違うんだと思います。
意地悪そうな表情のときは、眉間のしわや、ほうれい線がくっきり。
眉間のしわや、ほうれい線をくっきりと深くする、顔の筋肉を鍛えているようなものです。
意地悪な表情や、不機嫌なときの表情は口角が下がるので、ほうれい線もくっきりと深くなり、ほほの位置も下がり、リフトアップしたぷっくりとしたほっぺたとは逆に、ほっぺたがブルドックのように垂れ下がるのだと思います。
いえいえ、私は人知れず意地悪しているし、誰にも私が意地悪だとバレていない。
弱い人、気に入らない人には意地悪するけど、他の人には意地悪はしないもの、という人。
いえいえ、意地悪な性格がバレてないと思うのは本人だけ。
取り繕ったような、不自然な笑顔で、まわになんとなく違和感を与えているのを、本人は気づいてないだけ。
わざわざそんなこと、本人にいちいち指摘しませんから。
機嫌のいい顔が、美しく見える表情筋を鍛えるんじゃないか
機嫌のいい顔は、口角が少し上がります。
口角を少し上げるだけで、ほうれい線や目の周りのしわは、感じのよい笑いしわになります。
口角を少し上げるだけで、ほっぺたの位置がぐっと上がってぷっくりとしたほっぺたになります。
自前のリフトアップです。
意地悪な人もにやにやしたりしますが、にっこりしたときとは口角の上がりかたが違います。
にやにやじゃだめ。
正しく、感じよくなる表情筋を鍛えるなら、にっこりじゃないと。
きりっとした顔と不機嫌な顔は違う
ここからが、きっと祖母が言っていた、中身が顔に出るという話になると思うのですが、機嫌のいい顔でなくてもきりっとした顔で、かっこいいなあと思う年配の女性の顔もありました。
仕事に打ち込むきりっとした顔。
決意と覚悟のある顔とでもいいましょうか。
どこにも微笑みはなくて、微笑みゼロの表情なのですが、見とれるくらいかっこいいなあと思ったことがあります。
あれは、やはり微笑んではいないものの、不機嫌でも意地悪でもなく、何かに真剣に打ち込む姿が美しい顔を作ったのだと思います。
祖母が言うところの、心の中がきれいな状態なら、微笑みがゼロでも美しい顔になれそうです。
歳を重ねると、顔の作りよりも表情が美しさを演出
若い時には、顔の作りが美しくて美人だった人も、せっかくの美しさを意地悪顔や不機嫌顔で台無しにしている場合も見ました。
歳を重ねると、顕著にその差は出るように思います。
歳を重ねるにしたがって、若いときにはそんなに美しいと思わなかったけど、歳をとったほうがきれいになったなあと思う人もいました。
樹木希林さんなんか、歳を重ねるほどに感じの良い顔になられた人の1人だと思います。
顔に今までの生き方が出る
今までの生き方が、顔に出る。
今までの生き方を、顔にさらして出して歩いていると思うと、ちょっと気を引き締めねばと思います。
私の場合、のんびりゆっくりするのが好きなので、これは気を付けないと、怠け者の顔になってしまうかも。
好奇心を持ちながら(好奇心はいきいきした目を作ると思います)、のんびりゆっくり過ごしていこうと思ってます。
「私って、いじわる~」
って笑って喜んで言っている女性を、ときどき見ますが
「なんの自慢だ?」
といつも思ってしまいます。
意地悪を自慢しているのか?
わざわざ公表しなくても、みんなあなたが意地悪って知ってるよ、と不思議に思います。
1人で悦に入って、何が楽しいんだか。
「ブスになるぞ~」
と心の中で、ほくそ笑む私が、いちばん意地悪?