1998年公開の映画「ユー・ガット・メール(You’ve Got Mail)」
トム・ハンクス(Tom Hanks)とメグ・ライアン(Meg Ryan)という黄金コンビが、ネットでのメールのやり取りを通してひかれあっていくというお話です。
トム・ハンクスとメグ・ライアンといえば、その前年1993年公開の「めぐり逢えたら」でも共演していて、そちらもなかなかよいのですが、私の一押しは「ユー・ガット・メール(You’ve Got Mail)」
もう何度も見ています。
ロマンティック・コメディにジャンル分けされる映画なので、ちょっとご都合主義というか、突っ込みどころもあるのですが、そんなところも100%許せるくらい好きな映画。
ニューヨークでこんなリッチな生活ができるかよ!と突っ込むことは忘れて、アッパークラスのニューヨーカーの生活を楽しむこともできます。
ニューヨークに行ったときに、たまたま私が「ユー・ガット・メール(You’ve Got Mail)」のファンだと発覚し(笑)、NY在住のかたに映画に出てきたお店に連れていってもらったりもしました。
そのくらい好き。
というか、映画も好きだけどトム・ハンクス(Tom Hanks)がとても好き。
トム・ハンクス(Tom Hanks)は今でも好きだし、出ている映画はたいてい見ていて、どの映画もいいなあと思いますが、特にこの「ユー・ガット・メール(You’ve Got Mail)」が好きです。
「ユー・ガット・メール(You’ve Got Mail)」の魅力について語ります。
U-NEXTやAmazonプライムでも見ることができます。
(2020年3月の時点での情報です。
詳しくは公式サイトでご確認ください)
「ユー・ガット・メール(You’ve Got Mail)」の魅力と突っ込みどころ
「ユー・ガット・メール(You’ve Got Mail)」の魅力と、突っ込みどころについて語ります。
「ユー・ガット・メール(You’ve Got Mail)」の魅力
「プリティ・ウーマン(Pretty Woman)」もあわせて見てみて
1990年公開映画「プリティ・ウーマン(Pretty Woman)」を先に見てから、「ユー・ガット・メール(You’ve Got Mail)」を見ることをおすすめします。
「プリティ・ウーマン」はリチャード・ギア(Richard Gere)が演じるお金持ちの実業家と、ジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)が演じるストリート・ガール(いわゆる道端で客引きして、春を売る女の子たちです)の恋物語。
私たちアラフィフ世代の「玉の輿」願望を、激しくあおった映画です。
お金に糸目をつけないお買い物三昧、デートはチャーターした飛行機に乗ってオペラを見に行くという、超豪華なスケールの格差カップルです。
「ユー・ガット・メール」もアッパークラスのカップルの映画なんですが、「プリティ・ウーマン」を見た後だと、庶民派カップルに見えてきます。
「プリティ・ウーマン」は遠い夢の世界だけど、「ユー・ガット・メール」は実際に自分にも起きるかもしれないとうっかり錯覚してしまいます。
「ユー・ガット・メール」のアッパークラスの生活を夢見るためにも、先に「プリティ・ウーマン」を見るのがおすすめ。
(それでいいのか?(笑))
IT産業の発展の早さを見ることができる
「ユー・ガット・メール」公開時、ネットは懐かしのダイヤル回線の時代。
メールを受け取るときの、あの懐かしい発信音。
ここを懐かしいと実感できるのは、アラフィフの前後の一部の世代。
そして2人が知り合うことになるのは、ネット上での同世代のグループ。
そういえば昔は「コミュニティ」とか「掲示板」とかで、「〇〇年生まれの人」など同世代のグループを作って、見知らぬ者同士コメントを寄せ合ったりしていました。
そういう懐かしい、昔のネット事情を見ることができます。
若いときのトム・ハンクスが素敵
このころ、私の理想の結婚相手はトム・ハンクスみたいな人(笑)
誠実そうで、仕事ができて、そこそこイケメン(失礼!)
仕事もそつなくこなし、両親や私の友人ともそつなく付き合ってくれそうな感じ。
経済的にも安定していて、末永く安定した結婚生活が送れそう。
という勝手な私のイメージ(笑)
(自分がそんな人に、ふさわしいかどうかは、この際棚上げしておきます)
ニューヨークの雰囲気が味わえる
ニューヨークの街角を2人で歩いたり、食事をしたり、コーヒーを飲んだり。
ニューヨークの雰囲気を、存分に味わえます。
メグ・ライアンが演じるキャスリーンが、母親から引き継いだ本屋さんは、ニューヨークに実在するチーズ屋さんのお店を借りて撮影したそうです。
2001年にニューヨークに行ったときは、まだ実際にそのチーズ屋さんは営業していて通りの向かい側からですが、通りすがりにチラッと見ました。
大通りに面していますが、近所には大きなスーパーがあったり、おいしいベーグル屋さんがあったり、生活の場に密着したお店が点在しているような地域でした。
キャスリーンがメールのやり取りをしていたジョーと、初めて待ち合わせしたバーは、実はバーではなくてコーヒーショップ。
映画では薄暗い照明でしたが明るいコーヒーショップで、確かアルコール類は提供していなかったかと思います(←ちょっと不確か)
ちょっとハラハラできる
メールのやり取りで知り合ったキャスリーンとジョー。
しっかりネタバレになるので、あまり詳しいことは書けませんが、この2人にやきもき、ハラハラさせられます。
もちろんキュンキュンキュンもあり。
(アラフィフなのに「キュンキュン」なんて言葉を使ってもいいのか。
アラフィフだって、若いころほどじゃないけど、こっそりキュンキュンしてるねんもん!)
インテリアが素敵
ジョーが住む部屋も、キャスリーンが住む部屋も、インテリアが素敵。
まあ恋愛映画で、部屋のインテリアが素敵じゃない映画なんてありませんが。
アッパークラスのインテリアなので、大人っぽさもあっていいです。
キャスリーンの本屋さんも可愛い。
大人のおちゃめさがいい
これはメグ・ライアンの個性でもあるのですが、おちゃめさが可愛いです。
大人のおちゃめさといった感じで、イタくない。
大人の可愛さのお勉強ができます。
(アラフィフが真似したら、イタいかも)
「ユー・ガット・メール(You’ve Got Mail)」の突っ込みどころ
さらなるネタバレがあるので、ご注意ください。
現実ではニューヨークであんなに広い部屋に住めない
メグ・ライアンが演じるキャスリーンの住んでいる、広い部屋。
いくら同棲しているからといって、母親の代からの本屋さんを経営しているくらいで、ニューヨークであんなに広い部屋に住めるのは不自然。
ニューヨークは本当に住むところがなくて、空き物件を探すのも大変だし、見つかっても家賃が信じられないくらい高い。
2001年に私が行ったときには、ルームシェアで自分の部屋なし&寝るのはリビングのソファという条件でも月6万円以上が相場と聞きました。
そもそも商売敵と恋に落ちることができるのか
ジョーが経営する大型チェーン店の本屋さんが近所に出店したので、キャスリーンは母親の代から受け継いだ本屋さんを閉店することになります。
なのに、閉店の前後からキャスリーンはジョーと親しくなって、いろんな相談までする始末。
そんなにあっさり、商売敵に歩み寄れるのか?
私だったら、相当根に持ちます(笑)
それからお互いを知らないまま、メールのやり取りをしていた2人ですが、早い段階でジョーだけその相手がキャスリーンだと知ります。
そこのところも
「早く言ってよ!」
と私なら怒ります(笑)
ジョーのお父さんとおじいちゃんの家族関係がぶっ飛びすぎ
ジョーの一族は、大型チェーンの本屋さんのビジネスで相当成功している一族なのですが、ジョーのお父さん、おじいちゃんと、家族関係が複雑。
結婚、離婚を繰り返しているので、ジョーは30代なのにまだ10歳前後の弟と妹がいる始末。
おまけにジョーの継母は、ナニーと駆け落ち。
ジョーの一族は、家族関係が複雑でぶっとんでます。
成功したビジネスマンなのに、これでいいのか(笑)
恋人がいるのに異性とメールで盛り上がっていいのか
ジョーもキャスリーンも、それぞれに恋人がいるのに、異性であるお互いのメールに夢中。
2人とも、恋人がいないすきに、いそいそとメールをチェック。
映画だからあたたかく見ていますが。
実際に自分がこれをやられたら
「こそこそ何しとんねん」
と腹立つと思います。
浮気の1歩前、くらいのにおいがするのですが。。。。
「メールにそわそわしてかわいい」
と思えるのは映画マジックによる錯覚。
2人のメールのやりとりの内容が、ちょっと。。。。クサイ
ニューヨーカーらしい、ジョークの文面ということなんでしょうが。
日本人アラフィフが、2人がやり取りしているメールの文面を見ると、ちょっとさぶいぼ。
おしゃれ過ぎてクサイです。
キザ。
大阪人だからか、いっきにそこは冷めてしまいます。
いや、トム・ハンクスだからいいのか。
いや、トム・ハンクスからメール来ても、あの文面だと大阪のおばちゃんはよう返信せん。
(トム・ハンクスからメール来るはずないけど)
フランクとパトリシアにちょっともやもや
キャスリーンとジョーは、それぞれの恋人同伴で、あるホームパーティで一緒になります。
このとき、ジョーとキャスリーンはまだそりが合わなくて敵対しているのですが、それぞれの恋人フランクとパトリシアは気が合って話がはずみます。
その後、フランクとパトリシアが付き合っちゃえばおもしろいなあと思ったんですが、やり過ぎとともったのか、その後の展開はなし。
それぞれのパートナーが入れ替わっちゃうエンディングは、もう「ワンナイト・スタンド(One Night Stand)」で使われちゃってるからか。
それでも「ユー・ガット・メール(You’ve Got Mail)」は大好き。
何度も見たし、好きなシーンだけ見返そうと思って、結局最後まで見ちゃうなんてことも多々あります。
突っ込みどころ満載ですが、それをすべて乗り越えて好き。
「ユー・ガット・メール(You’ve Got Mail)」を見たころは、こんな大人になりたいと思っていたのに。
どこでどう間違えた、私。
いや、すでに、思ったときには、大きく道をそれていた気がする。。。。(泣)