これが彼らの愛と思いやりの形 映画「博士と彼女のセオリー」

「博士と彼女のセオリー」は、理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士と、彼の元奥様ジェーン・ホーキング(Jane Wilde Hawking)についての物語です。

実在の人物の、真実のお話。

理数系がまったくダメで物理学から遠い世界にいる私でも、ホーキング博士は知っています。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患い、車いすで声も出せないため人工の音声機でスピーチをしている姿をテレビで見たこともあります。

研究内容はよく知らないけど、宇宙のブラックホールについて何かすごい研究をした人ということはなんとなく知っています。

そのくらい有名。

「博士と彼女のセオリー」を見て、初めて知ったこともたくさんありました。

私はAmazonプライムで見ました。

(2024年3月の時点での情報です。視聴状況は変わることがあるので詳しくは公式サイトでご確認ください)

Amazonプライムの「博士と彼女のセオリー」はこちら。

どうしても同じ女性として、ホーキング博士の元奥様ジェーン・ホーキング(Jane Wilde Hawking)の立場で見てしまいました。

障害を持った人が生きていくのが困難だった時代に、苦労が待ち受けているのははっきりしているのによくぞ結婚したというその勇気と愛の深さ。

そしてよくぞ介護し続けたという尊敬の念。

私なんぞは家族の食事を作るだけでもかなりめんどうに思うので、ジェーンには、尊敬の念しかありません。

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ホーキング博士はケンブリッジ大学で学んでいるときに、同じケンブリッジの学生だったジェーンと知り合います。

この知り合ったあたりの2人の会話が、とても興味深かったです。

頭のいい人たちは、こういう会話をしているのかと(笑)

間違ってもワイドショーネタや、友人の噂話や

「なあ聞いてえやあ!」

的な話ではありません。

知的な会話って、こういうものかと知りました。

そしてホーキング博士は、ケンブリッジに在学中に筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症し、余命2年と宣告されます。

ジェーンはそれを承知のうえで、ホーキング博士と結婚。

ジェーンが毎週日曜日には教会に通う熱心なキリスト教徒であることも影響したかもしれませんが、それにしてもあの時代によく決断したと思います。

ジェーンは躊躇するどころか、身を引こうとするホーキンズ博士のもとに飛び込むのですから。

そしてその後のジェーンの献身的な介護もすごい。

自身は論文を書く時間もなく、自己犠牲のたまものといった感じ。

同じく筋萎縮性側索硬化症(ALS)になったアメフト選手のドキュメンタリー、「ギフト 僕がきみに残せるもの」を見ましたが、介護する奥さんの負担はたぶん見ている以上なんだろうなあと思います。

「ギフト 僕がきみに残せるもの」についてはこちらに書きました。

「ギフト 僕がきみに残せるもの」は日々を大切にしたくなる映画
映画「ギフト 僕きみに残せるもの」は元アメフト選手でALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されたグリーソンのドキュメンタリー映画。病状がすすみ人工呼吸器を装着した彼とそれを介護する妻の姿がありのままに。見た後は日々の生活を大切に送りたくなりました。

(※「ギフト 僕がきみに残せるもの」もAmazonプライムで見ました)

ホーキンズ博士は余命2年と宣告されるも、その後病状が変化していって結局76歳まで生きておられました。

でも途中で「ギフト 僕がきみに残せるもの」と同じく、気管切開で声を失います。

「ギフト 僕がきみに残せるもの」で知ったのですが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者で気管切開を希望する患者は95%なのだとか!

気管切開をすると、その後の呼吸器の維持費や介護がかなりの負担になるらしいです。

ちょっとショックでした。

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ジェーンとホーキング博士は、子供ももうけて幸せな結婚生活を送りますが、結局離婚します。

でもこれ、見ているとホーキング博士がジェーンを思いやって、自分の介護から解放してジェーンの幸せを願ってのことのようにも思えます。

ジェーンのほうでもホーキング博士をせいいっぱい愛したし献身的に介護もしたから、うしろめたさもないように見えました。

ホーキング博士のかたわらには、優秀な新しい介護の女性もいました。

「すべてうまくいくよ」

と言うホーキング博士と

「あなたを愛したわ」

「最善をつくしたのよ」

と言うジェーン。

すがすがしい別れ方で、相手を思いやり大切に思いあっている感じのシーンでした。

こんなあたたかい別れを見たのは、初めてかも。

ホーキング博士がジェーンを大切に思っていたのは、映画の終盤、名誉勲位受賞のためにエリザベス女王に接見するホーキング博士にジェーンが付き添っていたのからもわかります。

そういう名誉な場にジェーンを呼ぶというのは、ホーキング博士がジェーンを大切に思っている証のように思います。

最後に、ジェーンとホーキング博士が、庭でじゃれあう自分たちの子供を眺めるシーン。

映画としてもいい映画ですが、物理学の世界だけでなく、人間として、家庭人としても偉業をなしとげたホーキング博士に、どれだけ賛辞を贈っても送り足りない気持ちです。

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ジェーンとホーキンズ博士って、究極の愛って感じがします。

もしかしたら自分のことより、相手のことのほうを大切に思っていたんじゃないか。

ホーキング博士も介護の女性と再婚するとみせかけて、実はジェーンを自由にしてあげようと想ったんじゃないか、とも思いました。

究極の愛。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)でつらい苦しい思いもしたけれど、ジェーンとホーキング博士の人生は、美しい、みのりあるものだったと思います。

U-NEXTでも見ることができるようです。

(こちらも2024年3月の時点での情報です。視聴状況は変わることがあるので詳しくは公式サイトでご確認ください)