料理愛好家の平野レミさん。
大ファンです。
平野レミさんのおったてシリーズ(さまざま食材をおっ立ててしまうレシピ。他にも焼いた鯛や鳥の丸焼きも立てておられます!)のレシピの1つで、伝説の放送事故級料理と称されるまるごとのブロッコリーをおっ立てたレシピを、あろうことかあのお堅いNHKの番組で披露したと聞いたときから、もうそれだけでホレました。
平野レミさん、番組の中で丸ごとどんとブロッコリーを立てようとしたら立たなかったので
「こんなときはコップかなんかに入れちゃえばいいの」
と動ぜずコップに突き刺したのだとか。
さすが!
料理研究家と名乗らずに料理愛好家と名乗っているところも、奥ゆかしさと料理への愛情を感じます。
あの明るく元気に、はっちゃけたキャラクターも大好き。
平野レミさんのご主人は、イラストレーターの和田誠さん。
村上春樹さんがさまざまなジャズメンを紹介した「ポートレイト・イン・ジャズ」という本がありますが、そこで和田誠さんはいろんなジャズメンの似顔絵を描いておられました。
シンプルな線で、ジャズメンの特徴をよくつかんでいて、ユーモラスであたたかさの感じられるイラスト。
大好きでした。
その和田誠さんとの出会いから結婚生活のようすなどを、平野レミさんが朝日新聞のインタビューに答えて話しておられましたが、とても素敵なご夫婦です。
平野レミさんと和田誠さんは出会ってから10日くらいで結婚したのだとか。
10日で結婚するって、よっぽど惹かれあうものがあったんだろうなあと思います。
そして結婚した後、平野レミさんは主婦を極めようと持っていた日本料理のレシピ本をかたっぱしから作ったのだとか。
すると和田誠さんが
「もっとやれ」
とまたレシピ本を買ってくれて、とおっしゃってました。
和田誠さんが疲れている平野レミさんを気遣って外食に連れだしたり、とても仲が良かったみたいです。
平野レミさんのインタビューを読んで、平野レミさんと和田誠さんのことがますます好きになりました。
そのインタビュー記事の中にちらっと出てきたのがこの「ほたてどっち」のレシピです。
ほたてとエリンギを一緒に炒めるとほたてのうまみをエリンギが吸って、どれがほたてかエリンギがわからなくなるくらい美味しくなるというお料理。
基本的にはエリンギとほたてを炒めるだけの超簡単レシピです。
そしておっ立て料理のように、家族の度肝を抜いて
「母さん、どうした?大丈夫か」
と心配させる料理でもありません(笑)
平野レミさんは、エリンギに片栗粉をまぶしてからバターとしょうゆで炒めておられますが、無精者の私は片栗粉としょうゆは省略して、塩コショウだけで仕上げました。
それでもおいしい!
簡単だし、おいしいし、絶対また作ろう!と思っています。
この手抜きの「ほたてどっち」の作り方のご紹介です。
ほたてどっちの正式な作り方はこちらでご確認ください。
平野レミさんのレシピ「ほたてどっち」の手抜きバージョン
平野レミさんのレシピ自体が超簡単なのですが、さらに手抜きした無精者のレシピです。
「ほたてどっち」の材料(3人分)
- エリンギ 1パック
- ほたてかほたての貝柱 150g
- バター 大さじ1~2くらい
- オリーブオイルかサラダオイル 大さじ1~2くらい
- 塩コショウ 適量
エリンギやほたて(またはほたての貝柱)はこのとおりじゃなくても、好きな分量で大丈夫です。
平野レミさんのレシピではお刺身用のほたてとなっていましたが、私は近所のスーパーで売っていた茹でたほたてで作りましたが、おいしくできました。
「ほたてどっち」の作り方
基本的には炒めるだけ、という超簡単レシピです。
①エリンギを1センチくらいの厚さの輪切りにする。
(平野レミさんはほたてと同じ厚さに切っておられますが、火の通りが早いほうが手早くできるので1センチくらいの厚さにしました)
②熱したフライパンにオリーブオイルかサラダオイルとバターを入れ、エリンギとホタテを炒め(私は炒めるというより、軽く焦げ目がつくくらいに両面を焼きました)塩コショウで味を調える。
これだけです。
平野レミさんは、しょうゆで味付けしておられます。
私はその日の献立がサバの味噌煮だったので、こちらはあっさにめにと思って塩コショウだけにしましたが、塩コショウだけでも十分美味でした。
バターとしょうゆの相性は抜群なので、しょうゆで味つけしても絶対おいしいと思います。
あっさりめにしたかったので、バターも控えめにしています。
お肉やお魚の付け合わせにも使えそう。
これ、本当に簡単で美味しいので超おすすめです!