近江八幡は、新大阪から新快速で1時間。
なので日帰りでも観光できますが、今回は足を延ばして彦根城も行こう!と1泊2日で観光してきました。
1日目は主に近江八幡のヴォーリーズを中心にして回ってみました。
(この記事の内容は2024年4月現在の情報です。変わることがあるので詳細は公式ホームページなどでご確認ください)
ヴォーリーズを中心に回る近江八幡のコース
たった1時間!JR新大阪から近江八幡へ
まずは新大阪9:35発の新快速にのり、近江八幡には10:35に到着しました(平日です)
新大阪では後ろの車両(9~10両目)で先頭に並ぶと座れるかも
新大阪では、後ろの車両で先頭に並んでいれば座れるかも?とネットから情報を得たので、15分ほど前に行って9両目のあたりで先頭にならんでなんとか座れました。
新大阪で座れなくても観光シーズンや土日祝日でない限り、多くの人が降りる京都からはたぶん座れると思います。
JR近江八馬駅前にヴォーリーズの交番
JR近江八幡駅を出るとロータリーの前に、さっそくヴォーリーズの建物があります。
駅を利用するたびにヴォーリーズの建物をながめられるなんて、ヴォーリーズ好きとしてはうらやましいかぎり。
まず駅前のABホテルへ荷物を預けに
しばし駅前になるヴォーリーズの交番を眺めた後は、お向かいにあるABホテルへ。
近江八幡は新大阪から新快速で1時間なので余裕で日帰りできますが、今回は1泊して彦根も回ろうと思い、友人おすすめのABホテルを予約しました。
チェックイン時間は15時ですが、チェックイン前でも荷物だけは預かってもらえるので荷物を預けて身軽に観光できます。
ABホテルはお手頃価格で部屋もきれいでしたし、そんなに広くないけど大浴場や、メニューは多くないけどそこそこおいしい朝食バイキングもついていてよかったです。
アクセスも駅前すぐなので、朝もゆっくり過ごせて便利でした。
駅前ロータリーでバスに乗る
ヴォーリーズの交番やABホテルの目の前、駅前ロータリーにあるバスのりばへ。
6番のりばから近江鉄道バス長命寺行きか、7番のりばの近江鉄道バス・湖国バス八幡内線循環に10分ほど乗って、八幡堀八幡山ロープウェー口で降ります。(2024年4月現在)運賃220円
近江八幡駅から八幡堀八幡山ロープウェー口までは、徒歩でも35分ほどで行けます。
坂はなく平地なので、歩いてもいけそう。
たねやの日牟禮(ひむれ)茶屋
八幡堀八幡山ロープウェー口でバスを降りると、八幡堀にかかった橋を渡って日牟禮(ひむれ)八幡宮へ。
バス停から歩いてすぐです。
日牟禮(ひむれ)八幡宮の手前には、たねやの日牟禮(ひむれ)茶屋があります。
この日牟禮(ひむれ)茶屋でしか食べられない、たこ焼き器のようなものでたこ焼きのように焼かれた、つぶら餅というお餅があります。
持ち帰りもできますし、茶屋で食べたり、1つぶ(80円)からテイクアウトすることもできます。
これが本当においしい!
できたてはやわらかいですが、持ち帰ってもレンジでチンすれば十分おいしかったです。
夏はかき氷の上にこのつぶら餅が乗っているらしいです。
日牟禮(ひむれ)八幡宮へ
日牟禮(ひむれ)茶屋のすぐおとなりが日牟禮(ひむれ)八幡宮。
鎌倉時代のものらしく、いさましく力強く、そして歴史を感じさせます。
見ごたえありますし、見て回るのにそんなに時間はかからない(さくっと見るなら10分くらい)ので、ロープウェーに乗る前にぜひぜひ立ち寄ることをおすすめします。
ロープウェーに乗って八幡山へ
日牟禮(ひむれ)八幡宮のすぐおとなりがロープウェー乗り場です。
ロープウェーは4分ほどと乗車時間は短いんですが、景色はいいです。
運賃は2024年4月現在で往復950円。
八幡山の山頂は30~40分ほどで回れます。
空気はいいし、緑もたっぷり。
もみじが多いので紅葉の季節もきれいだろうなあ。
八幡山は足場は悪くありませんが、階段が多いので歩きやすい靴をおすすめします。
山頂には、秀吉の甥っ子でありながら悲劇的な生涯を送った豊臣秀次の八幡山城の城跡や石垣、村雲御所瑞龍寺門跡などがあります。
西の丸跡からの景色です。
この日は黄砂で琵琶湖も真っ白でしたが、それでも秀次が見たのと同じ景色を見ていると思うと感慨深かったです。
八幡堀で江戸時代の景色
時代劇の撮影もよく行われているという八幡堀では、江戸時代の雰囲気を濃厚に感じることができました。
八幡堀にそってしばし歩道を歩いて、のんびり散策することもできます。
ちなみに写真の橋を左に進むと、たねやの日牟禮(ひむれ)茶屋、日牟禮(ひむれ)八幡宮、ロープウェーの乗り場がすぐ並んでいます。
昼食は千成亭のすき焼きランチ(近江牛、赤こんにゃく、丁子麩入り)
昼食は、この八幡堀の岸辺にある千成亭で。
メニューには他にも焼肉やステーキなどもありましたが、私はすき焼きをいただきました。
千成亭のすき焼きランチには、近江八幡特産の赤いこんにゃくや、丁子麩(写真の肉の上の「千成亭」と書かれたもの)も入っていてお得。
近江牛はもちろんおいしかったのですが、この丁子麩がもちもちしていて
「お麩がこんなにおいしいなんて」
とちょっと感動。
丁子麩は乾燥したお麩で軽いし1パック400円前後でいろんなお土産屋さんで売っているので、お土産にもおすすめです。
使うときはいったん丁子麩を水でもどしてよく水気をしぼってから、すき焼きなどに入れるといいそうです。
千成亭は近江八幡や彦根など、あちこちにあります。
午後はヴォーリーズを中心に
近江兄弟社向いのヴォーリーズの像
午後はヴォーリーズ建築を見て回ることにして、まずはヴォーリーズ氏の像。
昼食をとった千成亭からも徒歩圏内です。
このヴォーリーズの像の道を挟んだ向かい側には、ヴォーリーズ氏の教え子でありのちに右腕となった村田幸一郎氏や吉田悦蔵氏らと設立した近江兄弟社の本社があって1階にある無料の資料館では歴代のメンソレータムのパッケージを見ることができます。
現在私たちがよく目にする看護婦さんがパッケージのメンソレータムは、この近江兄弟社からロート製薬に譲渡されたもの。
でも現在も近江兄弟社はメンタームや日焼け止めなどの製品を扱っておられます。
ヴォーリーズ記念館を見学(要予約)
あらかじめ予約しておくと、ヴォーリーズ夫妻が晩年を過ごしたヴォーリーズ記念館を見学することができます。(所要時間は40分ほど)
有料で見学当日に500円を現地で支払います。
ヴォーリーズ記念館はもとは、ヴォーリーズ氏の妻満喜子が設立した清友園幼稚園の教師宿舎として、1931年(昭和6年)に建てられました。
そのため遊びに来た幼児のためにドアノブが低めにつけられていたりヴォーリーズらしい優しい設計。
ヴォーリーズ建築の特徴の1つである光がよく入る大きな窓には、宣教師としての顔も持つヴォールーズらしく十字架を思わせる窓枠の配置。
玄関には縁側の代わりという、訪問者が座って外のお花を眺められる木の長椅子もあります。
見学時にはヴォーリーズ記念館のリビングで15分ほど映像を見て、記念館のかたのお話を聞き、リビングの隣の和室をリビングから見て、小さなクリアファイルをお土産にもらいます。
さまざまな資料なども見放題。
私が行ったときにはヴォーリーズ建築の設計図などもありました。
ヴォーリーズ好きにはたまりません。
旧郵便局
旧郵便局は16時閉館。
ヴォーリーズ記念館からは徒歩圏内ですが、急いで向かいました。
閉館時間まぎわだったのであまりゆっくり見れませんでしたが、それでもヴォーリーズの雰囲気は味わえました。
旧郵便局向かいのまちや倶楽部にあるナッツ専門店Going Nuts!
旧郵便局の向かいにある江戸時代の酒蔵を改造したまちや倶楽部。
魅力的なさまざまなお店が入っているので、ぶらぶら見て歩くだけでも楽しいです。
特におすすめしたいのが、このまちや倶楽部の中にあるGoing Nuts!というお店。
その名のとおりナッツの専門店なのですが、たくさんの種類のナッツが売られています。
美肌、肩こりなどの効能別にナッツをミックスしたものがあったり、ナッツのスムージーがあったり。
アーモンドを自分で必要な分だけ、コーヒー豆のようにひいてアーモンドバターにする機械もあって、実際に買って帰りましたが、これがアーモンドだけなのにパンに塗るだけですごくおいしくて。
しばらくこのアーモンドバターのおかげで、朝食がリッチな気分になりました。
全部測り売りで、必要な分だけ買えます。
このまちや倶楽部では宿泊もできます。
旧郵便局となりのCafe Kinkもおすすめ
旧郵便局の中にもカフェが併設されていますが、旧郵便局のおとなりにあるCafe Linkもおすすめ。
こちらも古い酒蔵をカフェにしていて、中は広くてくつろげる感じ。
しかも、こちらのフルーツたっぷりのフルーツサンデーが400円、ホットコーヒーが380円とおどろきのお安さ。
そのうえ、フルーツサンデーも、コーヒーも、コーヒーについてきたクッキー類もおいしい!
あまりにも居心地がよくておしりに根が生えそうになりましたが、ヴォーリーズを見に行かねば!とお店をあとにしました。
アンドリュー館、近江八幡教会、近江八幡教会牧師館
アンドリュー記念館は、旧郵便局からもヴォーリーズ記念館からも徒歩圏内。
外観のみです。
アンドリュー記念館と近江八幡教会は隣り合わせ、近江八幡牧師館はせまい道路を隔てた向かい側です。
近江八幡牧師館はもとは近江兄弟社の社員寮だったそう。
ヴォーリーズ建築は正確に言うと、ヴォーリーズ事務所の何人かいた設計士さんが設計したものはすべてヴォーリーズ建築。
なのでこんなふうに和風のものがあったり、洋館があったり、シンプルなものから心斎橋大丸や関西学院大学、神戸女学院のような大きな建物もあったり、いろいろ雰囲気が違うのも見ていて楽しいです。
そしてほとんどが現在も現役というのもすごい!
そのため、ほとんどのヴォーリーズ建築は外観を見るだけですが、それでも満足!
近江八幡はヴォーリーズだけじゃない!
近江八幡は近江商人でも有名。
そのため歩いていると歴史を説明するさまざまな立て看板があったり、立派な蔵やお屋敷があったり。
今回はヴォーリーズを心行くまで見る!と決めたので、他の歴史的な建造物は時間切れで見れませんでした。
残念!
徳川家康が宿泊した本願寺八幡別院
通りがかりに立派で重厚なお寺があったので入ってみました。
鐘楼の細工も細かく歴史があるんだろうなあと思いなが見学し、帰ってきてから調べたら、なんと!
関ヶ原の戦いの後、上洛する途中に徳川家康がここに宿泊したそうです。
由緒あるお寺でした。
ウォーターハウスと吉田悦蔵邸とレンガ塀
大正2年に建築されたウォーターハウス。
現在では宿泊体験ができるそうです。
素泊まり、1棟貸し(3階を除く)7名まで132000円。
1名でも7名でも132000円だそうです。
泊まりたいっ!
ウォーターハウスと同じ敷地にある、ヴォーリーズの教え子でのちに右腕となる吉田悦蔵氏の邸宅。
ウォーターハウスと吉田悦蔵邸の前にはこのレンガ塀。
近江八幡を歩いていて、他にもこのレンガ塀だけ残しているお家も見ました。
ヴォーリーズ記念館で説明してくださったかたのお話では、ヴォーリーズ氏は夏、軽井沢に行って避暑にくる人たちにも営業したり、営業活動に長けていたので全国に数多くヴォーリーズ建築があるのだとか。
中にはこっそり建築したものもあって、まだヴォーリーズ建築と認定されてないものもたくさんあるそうです。
なぜ、こっそり作ったんだろう?
近江八幡市立小学校
この立派な建物が小学校。
うらやましいかぎりです。
建てたのは別の人ですが、改修はヴォーリーズとも言われているそうです。
夕食は近江牛STEAK&GRILL BISTECCAでお手軽に近江牛
JRの近江八幡駅からも徒歩3分という場所にある「近江牛STEAK&GRILL BISTECCA」で夕食
近江牛を使ったお料理をお手軽に食べられます。
近江牛だけでなく、滋賀はお野菜もおいしいんだ!と再確認したのがサラダ。
ぜひサラダも食べてください。
野菜のおいしさに感動します。
「近江牛STEAK&GRILL BISTECCA」はQRコードを読み込んでスマホで注文するスタイルですが、わからなかったらスマホから店員さんを呼び出すこともできます。
初めてのシステムにまごつきましたが、親切な店員さんが教えてくれました。
お値段も近江牛のわりにお手頃。
友人と2人で、サラダ、ステーキ、ピザ、近江牛のカルパッチョ?みたいなのと、それぞれ2~3杯ずつ飲んで確か1人5000円くらい。
近江牛だったことを考えると、かなりお手軽かと思います。
そしてABホテルに戻ってチェックイン。
ぐっすり寝ました。
和た与のういろうが最高!
旧郵便局からも徒歩圏内の和た与。
でっち羊羹とういろうのお店です。
ういろうはお店で作っておられて、黒糖や桜味など、さまざまな種類のういろうがあって、味見までさせてもらえます!
ここでういろうを買って帰りましたが、今まで食べた中で1番おいしかったです。
けっこう大きくて2~3日かけて食べましたが、3日目もまだやわらかく美味でした。
ぜひお土産におすすめします。
翌日の彦根城とひこにゃんに続きます。