羅い舞座(らいぶざ)の京橋劇場のシステムや、劇場のようすなどは前編に書きました。
(前編)
初めて見た大衆演劇は、予想以上に迫力があって、見ごたえ十分。
短いショーの後、時代もののお芝居。
私、普段、テレビで時代劇は見ませんが、生で見るお芝居は迫力満点でおもしろかったです。
後編では、いよいよ撮影OKだった舞踊ショーのようすをご紹介します。
舞踊ショータイム
お芝居が終わって休憩の後、舞踊ショーがはじまります。
和物だろうとたかをくくっていたら、結構ド迫力なレーザーショー。
普通にショーとして、見ごたえあります。
田舎の古臭い民謡を想像していたので、度肝を抜かれました。
曲も今風の、エグザエルやらラップやら。
フード付きのラメの着物で、ダンスミュージックでりりしく踊ります。
アイドルのダンスとは違って、大人の舞!
団長さんの舞。
梅沢 富美男さんのような、妖艶な色気。
男で、どうしてここまで色気が出るのか。
しかもこの団長さん、男役だとこんな感じ↓
いかつめの男らしい人なのに、なぜ、あそこまで色っぽい女性に変身できるのか。
(そして私は女なのに、なぜ変身できないのか(笑))
最後は、超和物の、歌舞伎の「勧進帳」を題材にした舞。
全員羽織袴で、きりりといさましく。
大衆演劇を見に行くなら覚えておこう!お花(おひねり、ご祝儀)の渡し方
1度見に行っただけで、偉そうに伝授できる立場ではありませんが(笑)
見て、お勉強した範囲でお伝えします。
お花(おひねり、ご祝儀)とは、ひいきの役者さんに渡す心づけ(早い話がお金)です。
(ちなみに私と友人は、初心者なのでお花はあげてません)
たった1800円という入場料からもわかるとおり、このお花が役者さんたちの重要な収入源です。
いつ、どのようにして、おいくらくらいを渡すのか。
初心者には悩ましいところです。
金額によって渡し方が違う!
お花(おひねり、ご祝儀)は、渡す金額によって渡し方も変わります。
・数万円以上 ー お札を輪っかにつないでレイのようにして、役者さんのクビからかける。
・1万円~数万円 ー 劇場の売店に、大量に売られているヘアクリップ(持参してもOKだとは思います)で、袋に入れずにむき出しのまま、役者さんの胸元にはさむ。
・1万円以下 ー 封筒に入れて、役者さんの懐に入れる。
お花(おひねり、ご祝儀)の渡し方
じゃあ、そのお花(おひねり、ご祝儀)をどうやって渡すのか。
渡すのは、お芝居の後の舞踊ショーのときです。
群舞(何人かで一緒に踊る)の演目ではなく、1人で踊る演目のときに、ひいきの役者さんに渡します。
1人で踊り始めてしばらくして、タイミングを見ながらお客さんがステージに近づいていくと
役者さんが、お客さんのほうに近寄ってひざまづいてくれるので、お花(おひねり、ご祝儀)を胸元に挟むなり、お札のレイを首にかけるなりします。
役者さんは、そのまま、また踊りの続きを踊ります。
最後は役者さん全員のお見送りあり
私が行ったときには、終演後に帰るとき、ロビーや出口で役者さんたち全員のお見送りがありました。
写真を撮ってもいいですか?と聞いたら気さくにOKしていただきました。
左手に持っておられるのは扇風機。
夏の暑い時に、羽織袴でステージの上で踊った後、すぐのお見送りですから暑いはずです!
初心者ゆえに、お名前と顔が一致しなくて、この役者さんのお名前もわからずじまいで、申し訳ないです。
でも、どの役者さんも、一流の芸、一流の雰囲気が漂う、素敵は役者さんたちでした!
これだけ見ごたえのある大衆演劇が、映画と同じお値段1800円というのが驚きです。
素人が見ても、ものすごい汗と努力で身に着けた芸なんだろうなあと思ってしまう一流の芸でした。
暑い夏や、寒い冬、
「どこに遊びに行ったらええねん!」
と思ってしまったときには、大衆演劇がおすすめです。
私も忙しくて、なかなか行けてませんが、あのしぶい大人の男たちの世界に、また行きたいと思ってます。