すっとぼけたバカバカしさがクセになる映画「ブルース・ブラザース」

「ブルース・ブラザース(The Blues Brothers)」は、1980年公開のアメリカ映画。

刑務所から出所したばかりの兄ジェイクが弟エルウッドと昔のバンド仲間を集めて、自分たちが育った孤児院の危機を救おうとするコメディ映画です。

ジェイクとエルウッドを演じるコメディアン、ジョン・ベルーシ(John Belushi)とダン・エイクロイド(Dan Aykroyd)が真顔で織りなす、息ぴったりのすっとぼけた笑いがクセになる映画です。

そしてこの映画の、もう1つの魅力が豪華な出演者たち。

キャブ・キャロウエイ(Cab Calloway)、ジェームス・ブラウン(James Brown)、アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)、レイ・チャールズ(Ray Charles)、ジョン・リー・フッカー(John Lee Hooker←テレビ放映だとジョン・リー・フッカーのシーンがカットされていることがありませす)、チャカ・カーン(Chaka Khan)などなど。

ソウルミュージック好きには、たまらない往年のスターたちが、ご機嫌なナンバーを聴かせます。

若いかたがたはご存じないと思いますが、1970年ごろミニスカートがトレードマークで有名だったモデルのツィッギー(Twiggy)や、今では大物監督のスピルバーグなども、ちょい役で出演しています。

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「ブルース・ブラザース(The Blues Brothers)」のファンは結構多くて、繰り返し見る人も多いです。

私もその1人。

何度見ても、文句なく楽しめます。

「ブルース・ブラザース」のばかばかしさは、子供っぽいドタバタとは違って、大人が落ち着いて楽しめるばかばかしさといった感じ。

なるべくネタバレしないように、この映画の魅力について語ります。

(でも少しネタバレするかも)

U-NEXTで見られます。

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アマゾンプライムでも見られます。

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「ブルース・ブラザース」の魅力

ジョン・ベルーシ(John Belushi)から目が離せない

兄のジェイクを演じたジョン・ベルーシ(John Belushi)と言う人は、かなりはちゃめちゃな人だったようです。

彼がドラッグやアルコールにまみれた生活を送っていたのは、有名。

当然、寝過ごして撮影現場に現れないことも多く、弟のエルウッドを演じていたダン・エイクロイド(Dan Aykroyd)が、探しに行ったり、起こして連れて来たりということを繰り返していたそうです。

それでもジョン・ベルーシとダン・エイクロイドは、プライベートでも仲がよかったのだそうです。

そんなジョン・ベルーシですが、撮影現場に現れれば天才ぶりを発揮。

なかなかの歌を聴かせますし、踊っても愛嬌たっぷりのダンスを見せます。

あのぽっちゃり体型で、軽々と宙返りまでやってのけます。

動きも表情も、すっとぼけていて面白くて、彼から目が離せなくなります。

スター・ウォーズのレイア姫も、はっちゃけてる!

スター・ウォーズのレイア姫を演じていたキャリー・フィッシャーも、この映画に出演しています。

彼女の役は、謎の女。

映画のはじめあたりから、ちらっと出てくるのですが、他の豪華な出演者に気を取られて忘れそうになったころにまた出てきます。

最後のほう、コンサート会場からエルウッドと一緒に脱出したジェイクにつめよった後の、ジェイクとレイア姫のやりとりが最高です!

往年のスターが見せる、嬉しいパフォーマンス

ミスターダイナマイトと呼ばれるR&B界のドン、ジェームス・ブラウン(James Brown)は牧師に扮し、教会でその歌声を聴かせます。

そのバックの聖歌隊にはチャカ・カーン(Chaka Khan)がいて、しかもちょっと映るだけという贅沢な使い方。

アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)は食堂のおかみさんで、ジェイクとエルウッドのバンドに参加しようとする夫と言い争いする演技の後、こちらもご機嫌な歌を聴かせます。

ジョン・リー・フッカー(John Lee Hooker)は、ジェイクとエルウッドがアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)の食堂に行く途中、道端で歌っているストリートミュージシャンの役。

レイ・チャールズ(Ray Charles)は、ジェイクとエルウッドたちが楽器を購入しに行く楽器店のおやじで、ここでは歌とともに大所帯でのダンスパフォーマンスも。

キャブ・キャロウエイ(Cab Calloway)はジェイクとエルウッドが遅刻するコンサートの司会者で、時間稼ぎのために例の大ヒット曲「ミニー・ザ・ムーチャ(Minnie the Moocher)」を聴かせます。

ツイッギーは、ガソリンスタンドでナンパされる役。

スピルバーグは最後の最後に、ジェイクとエルウッドが孤児院の税金を納めにきた窓口の職員の役です。

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人類、みーんな平等!の精神

「差別なんてばかばかしいこと、やってられっかよ」

とでもいうようなシーンもあって、そういった風刺の見せ方が心憎いです。

例えば、アフリカ系アメリカ人の老人が、白人のエルウッドに

「ヘイ、ボーイ!頼んでいたもの、買ってきてくれた?」

と呼びかけたりします。

人種差別が公然とあった昔のアメリカでは、白人の若造は、たとえ相手が老人であってもアフリカ系アメリカ人なら

「ボーイ(Boy)!」

と呼んだりしました。

ブルースブラザースでは、アフリカ系アメリカ人と白人を入れ替えて、それを風刺したわけです。

それから

「ユダヤ人が黒人を使って白人を迫害している!」

と唱える、ヒットラーを信奉する集団が出てきますが、ジェイクは一言

「ナチは嫌いだ」

と言い放ち、そのまま集団に車で突っ込みます。

単純明快!気分爽快!

カーチェイスがリアル!

ジェイクとエルウッドのはちゃめちゃぶりが本領発揮なのが、カーチェイスのシーン。

2人はショッピングモールの中を、お店も品物もぶっ壊しながら、パトカーと追いかけっこを繰り広げます。

買い物客は逃げ惑い、ガラスは砕け散り、品物は崩れ落ち。。。。

とてもリアル。

これ、本当に閉店したショッピングモールに、品物を入れて撮影したのだとか。

営業中に見せるために商品を並べたので、盗られないように警備会社を雇って警備したけど盗難が相次いだので、調べてみたら警備員が犯人だったという、「ブルース・ブラザース」の映画らしいオチ。

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1998年には「ブルース・ブラザース2000(The Blues Brothers2000)」という続編も作られました。

この続編も、大好きです。

ただ、続編が作られる前に、ジェイク役のジョン・ベルーシ(John Belushi)は薬物の過剰摂取で亡くなりました。

「ブルース・ブラザース2000」は、出所したエリウッドがジェイクが死んだことを知らずに、ジェイクが迎えにくると思ってずっと待っているシーンではじまります。

ここで私

「ああ!ジェイク、死んじゃったんだもんね」

とあらためて悲しくなって、泣きそうになりました。

そのくらいこの映画が好きです!

何度見ても飽きません。

何度見ても、楽しい!

「ブルース・ブラザース2000」はアマゾンプライムでも見られます。

(2020年4月現在の情報です。

詳しくは公式ホームページをご確認ください)

アマゾンプライムの「ブルース・ブラザース2000」はこちら。